第5回 岩﨑知子展 ー Texture of Life ー
第5回
岩﨑知子展
ー Texture of Life ー
2023年2月22日(水)→2月28日(火)最終日は16時閉廊
交錯する色とかたち。仔細に画面を眺めると、部分部分で重ねられた絵の具の厚みも異なり、変化に富んだ画肌に目が惹かれます。
描かれているのは、橙。熟しても落ちることなく、世代の異なる実が一木に同時に生ることから、「代々」栄える意を込めて「ダイダイ」の名がついたとされます。
様々な世代が生きるこの現世、そして誰もが合わせ持つ種々の感情。岩﨑氏は、橙の姿に人間と思いが入り混じる空間を仮託し、この連作に結実しました。
木のパネルにキャンバスを貼った抵抗の強い支持体に、岩絵の具を乗せ、箔を押しては、また重ねていく。際立つ発色の鮮やかさは、幾たびも繰り返される筆の運びあってこその賜物。
日々を送るなかで積もりゆく、生きることのかなしみをむしろ糧として、ことばにならない何ものかを表していこうとする氏の営みに、その過程は必然であるのです。
単なる美しさや調和を超えた基軸で模索され、自らの目指すべき方向を定めつつある、先行き楽しみな途上の世界。
ぜひご覧ください。
Professional History
- 愛知県生
- 1985年
- 日本女子大学 卒業 (物理専攻)
- 1989-92年
- 米国留学
The New England School of Art & Design at Suffolk University
Rhode Island School of Design (ロードアイランド造形大学)
JEWELRY+METALSMITHING専攻
Solo Exhibition
- 2011年
- ギャラリー名芳洞・名古屋
- 2013年
- 松坂屋名古屋店 (’15’17’20)
- 2014年
- 文化のみち百花百草・名古屋(’15’17)
銀座三越 ・東京
- 2016年
- 蔵丘洞画廊 ・京都(’18’19)
松屋銀座・東京
- 2018年
- 「岩﨑知子(画)・馬場駿吉(句)絵画と俳句の出逢い」蔵丘洞画廊・京都
- 2021年
- 「岩﨑知子(画)・馬場駿吉(句)絵画と俳句の出逢い」日本橋高島屋
- 2022年
- 「岩﨑知子展-Texture of Life-」松坂屋名古屋店
Group Exhibition
- 1991年
- New England Book Components,Inc Calendar Competition 入賞’
- 2011年
- 臥龍桜日本画大賞展「桜賞」受賞(入選’12’13)
- 2014年
- IZUBI・池田20世紀美術館
- 2015年
- 「野菜展」ギャラリーアビアント(東京)
NHK厚生文化チャリティー展(’16〜’18)
- 2016年
- 「私の、意中の画家」 展 ギャラリー枝香庵 (東京)
「俳句へのオマージュ」展 東京九段耀画廊 (東京)
- 2023年
- ファン・ゴッホと日本近現代アート展 名古屋画廊
Publication
表紙画 「日本ワイン礼讃」辰巳琢︀郎 著 主婦と生活社
無所属
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