奥村美佳 日本画展ー寄港地一
奥村美佳 日本画展
ー寄港地一
2023年11月29日(水)→12月5日(火) 最終日は16時閉廊
目指せば目指すほど、求めれば求めるほど、遠ざかる。
桃源郷をテーマに制作を続けて瞬く間に12 年が経ちました。
今も桃源を求めて、あらゆる場所を訪ね歩く日々が続いています。
写生帖を携えてさまよえば、空振りばかりで自分がまるで桃源郷の再訪を試みた漁師のように思える日もあります。
この数年は外国に出かけることもままならず、身近な場所ばかりを描いていますが、どこを見ても記憶の中の遠い風景が目に浮かび、心誘われます。 それは、かつて訪れた塔の街、河口の街、灯台と岬の村、連絡船から見える島影など。いずれも、いつまでも辿り着けない桃源への旅の寄港地のような場所です。
ひとり画室で写生をよすがに、いつかの記憶を辿りながら時を忘れて描きました。
一枚ごとに見知らぬ港に立ち寄るような気持ちでご覧いただけますと幸いです。
奥村美佳
略歴
- 1974年
- 京都市に生まれる
- 2002年
- 創画展/創画会賞('12,'18)
- 2003年
- 京都造形芸術大学大学院博士後期課程修了 学位取得
- 2006年
- 個展(佐藤美術館)/第3回東山魁夷記念日経日本画大賞展/大賞受賞
- 2007年
- 京都市芸術新人賞受賞(平成18年度)/創画展/奨励賞('14)/両洋の眼(三越・日本橋 他)~'09
- 2009年
- 日本画新展/優秀賞(美術館「えき」KYOTO)/Nihonga・京展(三越日本橋本店)~'18
- 2010年
- 奥村美佳展(髙島屋日本橋・横浜・京都)/石州和紙に描いた日本画展(石正美術館)~'22
- 2011年
- 桃源万歳!―東アジア理想郷の系譜―(岡崎市美術博物館)
- 2012年
- 第30回京都府文化賞 奨励賞受賞(平成23年度)
風景画~日本画家の描く写実と心象~(佐藤美術館)
四季によせる想い 花鳥風月(茨城県天心記念五浦美術館)/個展(日経SPACE NIO)
- 2013年
- 今日の墨表現展(佐藤美術館)/Ohara Contemporary(大原美術館)
伝統からの創造~21世紀展(五都美術倶楽部)~'15
- 2014年
- 奥村美佳展~桃源郷を探して~(髙島屋 日本橋・横浜・大阪・京都)
- 2015年
- 京に生きる琳派の美(京都文化博物館)
- 2016年
- 創ること。造ること。創と造(五都美術倶楽部)~'19
奥村美佳日本画展―風渡る―(三越日本橋本店)/Timeless2016伝統の展開とその美意識(髙島屋 京都・日本橋・大阪・横浜)
- 2017年
- 近現代日本絵画展(松坂屋美術館)
- 2018年
- 奥村美佳日本画展-桃源へ-(大丸京都店)
- 2019年
- 芳賀徹著『桃源の水脈』(名古屋大学出版会)装画/Timeless2019伝統の展開とその美意識(髙島屋 京都・日本橋・大阪・横浜)
- 2020年
- 薬師寺東塔大修理 散華奉納
奥村美佳日本画展―桃源へ―(三越日本橋本店)
- 2021年
- 奥村美佳展 ―かくれ里―(髙島屋 京都・日本橋・横浜・大阪・名古屋)
「寺田小太郎 いのちの記録-コレクションよ、永遠に」展(多摩美術大学美術館)
美の装い 表具展-絵画を活かす伝統の技-(名都美術館)
- 2022年
- Timeless2022伝統の展開とその美意識(髙島屋 京都・日本橋・大阪・横浜)
- 2023年
- 朧谷寿著『平安京の四〇〇年 王朝社会の光と陰』(ミネルヴァ書房)装画
- 現在
- 京都市立芸術大学准教授/創画会会員
パブリックコレクション
大原美術館 小林美術館 佐藤美術館 石正美術館 多摩美術大学美術館 練馬区立美術館
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