「空間構築」するとは、自身の中にある知識、当たり前に疑問を投じ、目の前にある対象や現象に純粋な経験を求めること、それ自体です。つまりこの言葉は「この空間上に起こっていることを再構築する」という意味をはらんでいます。
私は「在るとはどういうことか」を最も深い問いとし、その解決のため様々な角度から思考しています。生命に関することや、我々と対象を隔てている何か、知覚等、その問いにおける思考の流れや痕跡が表現として残っていくのです。そしてその表現、そこで得た考えは更なる問いとなりまた次の問いを生みます。
この本質を探ること自体を描いた作品の数々に、思考を揺さぶられる感覚をぜひともお楽しみください。

古賀　充

【お詫び】
先般の地震により、運送業者の営業停止や高速道路の通行止めが発生し『古賀充 ― 空間構築 ―』展の作品に遅延が生じております。
8月14日(水)～は7作品展示の予定でございます。楽しみにしていただいたお客様にご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。
※全作品の展示は8月17日(土)〜を予定しております。