-人間的な豊かな感情へ- 森脇仁士 日本画展
-人間的な豊かな感情へ-
森脇仁士 日本画展
2024年1月10日(水)→16日(火) 最終日は16時閉廊
2022年秋、身辺の環境に大きな変化が生じようとするさなか、森脇氏はあえて手を動かし、制作に励んだ、と語ります。
そして変化が現実のものとなった今年、あえて展覧会を開催することを氏は思い立ちました。
観る人の心を動かすよりも、自らの心に即したものを描きたい。そうした願いは、例えば金屏風の大画面に、これまでほとんど発表されることのなかった花が咲き、鳥が飛ぶ情景が現れる画境を生むに至ったのです。
日展への出品は知人からの助言、奥田元宋画伯への師事も先輩の引き合わせがきっかけ、中国少数民族をモチーフとしたのも取材目的ではない旅から始まるなど、決して自ら求めてはいなかった出会いを、生涯必然のものとしてきた静かな力強い意志は、今回の作品群からも充分に読み取れます。
金屏風に最後に描き入れた、という日出は、自身の画業はまだまだこれからも続くと信じ、次への展開を誓う象徴、とも言えるでしょう。
この度雅号を改めての、新たなる心情へ。揺れては定まる作家の胸の裡に思いを馳せながら、ぜひご高覧賜りますようご案内申しあげます。
略歴
- 1950年
- 愛知県に生まれる
- 1975年
- 多摩美術大学日本画科卒業
日展初入選
- 1979年
- 奥田元宋に師事
- 1980年
- 日春展日春賞 受賞(’86、’88)
- 1986年
- 日展特選 受賞(’89)
石田財団奨励賞 受賞
- 1993年
- 「第2回菅盾彦大賞展」 招待出品
個展(髙島屋)(’98、’02、’08)
- 1994年
- 日展会員となる
- 1995年
- 「第13回山種美術館賞展」出品
- 1996年
- 日春展会員賞 受賞
- 2001年
- 回顧展「詩情と造形の世界 森脇正人展」(文化フォーラム春日井)
- 2006年
- 日展会員賞 受賞
- 2007年
- 日展評議員となる
- 2008年
- 「コレクション特集展示 森脇正人展 ―生きる」(練馬区立美術館)
- 2012年
- 森脇正人日本画展(松坂屋名古屋店)
- 2016年
- 日展文部科学大臣賞 受賞
- 2017年
- 「生の鼓動を描く ―森脇正人展」(文化フォーラム春日井)
- 現在
- 日展特別会員 日春展委員
【ギャラリートークのご案内】
■期間/2024年1月13日(土)
■時間/14時~
※この展示は、松坂屋上野店にも巡回いたします。 2024年4月3日(水)→9日(火)
※諸事情により営業時間など変更になる場合がございます。詳しくは、アプリまたはホームページにてご確認ください。