Fine Art Collection202507
Fine Art Collection
2025年7月10日(木)→15日(火) 10時〜19時 最終日は16時閉場

松坂屋名古屋店では、近代の巨匠から新進気鋭の作家まで、
絵画、工芸の多彩な作品を一堂に集める「ファインアートコレクション」を開催いたします。
松坂屋名古屋店は、1925年5月1日に現在地へ店舗を移転し、
以来、多くの方々にご愛顧をいただき、今年100年の節目を迎えました。
本展はその節目に相応しく、質・量ともに過去最大規模を誇る豊富な品ぞろえで、
必ずや素敵な作品に出会えること、間違いなしです。
皆様のご来場を心よりお待ち申しあげます。
裕人礫翔特集
京都西陣生まれ。箔アーティスト・伝統工芸士。箔の伝統技術を生かし、建仁寺をはじめさまざまな神社仏閣の屏風や襖絵などの文化財の箔部分の復元を担当する。日本の伝統技術を世界に伝え残したいといった想いから、箔アーティストとして世界各地で作品を発表。それとともに国内でも注目を浴び、近年では企業やホテルのシンボルとして作品を発表するなどして、映画・テレビ・雑誌でも作品が取り上げられている。

「月龍」 縦94.0×横70.0cm
本金箔、木
西洋絵画の偉人たち
パブロ・ピカソ、ベルナール・ビュッフェ、マリー・ローランサン、そしてマルク・シャガールなど、近代ヨーロッパ絵画の中でも多彩なムーブメントが乱立した1900年代に活躍した巨匠作家の水彩画、ペン画、鉛筆画をはじめ、現代ヨーロッパ画壇で知名度を誇る作家たちの作品を紹介します。19世紀から21世紀へ繋がる芸術の歩みをぜひご高覧ください。
予告: 7月16日(水)→22日(火)
第一画廊にて「西洋絵画の偉人たち」を開催

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「競馬」 16.2×26.3cm 1894年
紙に水彩・裏面にも絵
棟方志功特集
青森市に鍛冶屋の三男として生まれる。極度の弱視もものともせず幼少より絵に親しみ、18歳で雑誌「白樺」に掲載されたゴッホの「ヒマワリ」に衝撃を受け画家を志す。やがて木版画に出会い、それを生涯の仕事とし格闘。ダイナミズムと仏教に根ざした独特の世界観を武器に52歳で世界に躍り出て、1955年に第3回サンパウロ・ビエンナーレ版画部門で最高賞、1956年には第28回ベニス・ビエンナーレ国際版画大賞を受賞し、「世界のムナカタ」として認められる。歿後50年を経た現在でも唯一無二の存在として君臨し続けている。

「赤衣菩薩図」122.0×49.4cm
1952年 倭画・棟方志功鑑定委員会鑑定登録証
篠田桃紅特集
大連に生まれ、家族とともに東京に転居。父に書の手ほどきを受けながら和漢の教養を身につけ、次第に前衛的な書のスタイルを切り拓く。1956年から2年近く渡米し、前衛書道をさらに先鋭化させた、墨を用いた抽象画(墨象)が高い評価を受け、米国で幾多の著名画廊、美術館で個展が開かれた。日本に帰国後も、制作に励む傍ら多くの建築家たちからの依頼に応える、スケールの大きな作品を公的空間へ納める仕事に本領を発揮した。

「Reminiscence」 72.0×100.0cm
2005年リトグラフ・ED28/35
岩田壮平特集
愛知県生まれ。2002年金沢美術工芸大学大学院修了。2015年第6回東山魁夷記念日経日本画大賞展大賞受賞。水に絵具が混ざる偶発的な流動痕による日本絵画の伝統的描画法“たらしこみ”を特徴的に駆使する。その装飾的造形性を依り代に自身の携えるコンセプトとの両立を目論み描かれた花や空間は、色彩と造形の溶解と融合を鮮やかに繰り返し、二次元と三次元、時間の流れをしなやかに越境している。
予告: 9月10日(水)→16日(火)
第一画廊にて個展を開催

「文目」 8M
松下雅寿特集
宮城県生まれ。2007年第92回院展初入選。2010年東京藝術大学大学院博士後期課程修了。絵になる風景を求めて、日本のさまざまな地に赴く。自分の足で歩き、太陽の位置や風の流れ、気温、湿度を感じながら「神の宿る景色」を探している。
予告: 10月8日(水)→14日(火)
第一画廊にて個展を開催
●7月12日(土)来場予定
※都合により変更となる場合がございます。

「飛龍雲」 30P
松村公太特集
愛知県生まれ。2008年東京藝術大学大学院博士課程修了。院展でも再興院展、春季展奨励賞などを受賞。国内外の取材を通して心惹かれた光・風・水辺の風景を、その卓越した技術で描いた情緒溢れる作品が魅力。
予告:8月27日(水)→ 9月2日(火)
第一画廊にて個展を開催
●7月12日(土)・13日(日)来場予定
※都合により変更となる場合がございます。

「戎克」 15号
絹谷香菜子特集
東京生まれ。2009年東京藝術大学大学院美術研究科博士前期過程芸術学美術教育研究室修了、サロン・ド・プランタン賞・安宅賞受賞(東京藝術大学)。2011年吉野石膏美術財団在外研修員としてロンドンに渡英。鋭い観察眼で対象の動植物をとらえ、緻密な描写でその生命力を表現する。
予告:8月20日(水)→26日(火)第一画廊にて個展を開催

「Grazioso ーGiraffe-」8F
古吉 弘特集
広島市生まれ。アンティークフレームの中でさまざまな佇まいを見せる少女たちの作品を中心に、過度に精緻な描写に走ることなく、勘所を押さえた筆遣いでより「らしさ」を際立たせる、古吉調とも評すべき静謐な空気をまとった作品が特徴。

「SOPHIA Ⅰ」 22.4×15.6cm
名古屋剛志特集
埼玉県生まれ。財団法人佐藤国際文化育英財団第13期奨学生。2005年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。2008年渡伊。幼少期にテレビゲームや漫画が好きだったことからビジュアルに関わる仕事に興味を持つ。大学3年次に受けた中島千波先生の日本画の授業をきっかけに、大学院では中島千波研究室に所属し日本画の研鑽を積む。その後は企業のカレンダーやドラマのタイトル、小説の装丁を手がけるなど幅広く活躍している。
予告: 8月6日(水)→12日(火)
第二画廊にて個展を開催

「Energy Flow(赤牡丹)」8P
紙本・共シール
鈴木 徹特集
岐阜県多治見市生まれ。多治見市無形文化財「織部」保持者。父である人間国宝の鈴木藏氏に師事し陶芸を始める。“緑釉”の美しさと存在感のある作品で独自の世界観を表現し、織部の範疇を超えた新しい表現として“緑釉”を追求しつづけている。叩きの技法を用い、自然と入るヒビや亀裂が特徴の「破殻」シリーズや、藍釉と褐釉と緑釉を掛け合わせた「三彩」シリーズなど、自然の息吹や生命力を感じさせる作品を手がける。

「破殻」径48.5×高さ49.0cm
桝本佳子特集
兵庫県生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院修士課程 陶磁器専攻 修了。「器であって、器でないもの」をテーマに、日常で見慣れた存在である器をベースに大胆に変形・拡大・歪曲をして、見たことのない作品を作り出している。
予告:8月20日(水)→26日(火)
open galleryにて「二人展(桝本佳子・藤本純輝)」を開催

「フトアゴ/壷」 幅20.0×奥行21.0×高さ22.0cm
KAORUKO特集
アイドル歌手「新井薫子」として日本で活動後、1980年代末よりアーティストに転身。2007年からニューヨークを拠点に活動。現代を生きる女性を投影したポジティブなフェミニズムを描く。明治、大正時代の着物の文様をコラージュすることにより日本文化を反映させた表現をコンセプトとする。独自の技法の構成方法、作品の対象、コンセプトはニューヨークのファインアート界でも独特の存在感を持ち、多くのコレクターに強烈なインパクトを残している。

「Dragon」
85.0×70.0cm 2025年
藤本純輝特集
三重県生まれ。2021年京都芸術大学大学院 芸術研究科 修士課程 芸術専攻 美術工芸領域油画分野 修了。森のざわざわ、抜けていく風、目に入る太陽の光、布のキメ、絵具の塊、色。そこに在る、そのたしかな感触、気配を描く。モチーフの持つ固有の性質や情景と互いに補完しあえるように、その都度素材の選択・手入れを重ねている。布や絵具の塊によって物理的に浮かび上がる図像は、花や花をとりまく光や空気のたしかな感触を創出する。
予告:8月20日(水)→26日(火)
open galleryにて「二人展(桝本佳子・藤本純輝)」を開催

「Flower Garden_020」 33.3×24.2cm 2025年
パネルにリネン・絹本・油彩
中津川翔太特集
伝統工芸や日本画を学び、ポップカルチャーと日本の信仰を取り込んだ作風で一躍脚光を浴びる。日本画界では珍しいシルクスクリーン技法を取り入れ、世界に通用する作品を世に排出。現代的なアートを取り入れることで失われつつある日本の伝統文化を新たに生き返らせた作品は、各地方から絶大なる支持を得ている。2019年には上野の森美術館、金沢21世紀美術館の二代美術館での展示や、パリのルーブル美術館で行われた「SALON ART SHOPPING」での出展も成功させた。

「一富士」 20S
淵上直斗特集
自身のバックグラウンドである量子物理学の視点から、半導体や樹脂、化学物質など、コンセプトに従って選択された異素材を使用し、人類と物質世界の関係や現実世界の構造をテーマに作品を制作。我々が生きる現実世界の正体や本質は何なのかという好奇心から、量子力学を専攻し学んだことが制作のきっかけとなった。物理学という独自の視点から、通常は画材として使用されない既製品や素材を用いて、新たな表現の可能性を模索している。

「ℏ - multiparticle / void #6」 50.0×60.6×3.0cm 2023年
半導体・樹脂・木製パネル
大西敦子特集
1996年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻修了、安宅英一賞受賞。アクリル絵具と岩絵具を用い、独特の表面画質と色彩の持つパワーで描く。キャンバスに独特なマチエールをつくり、様式化された形にリズミカルで色彩豊かでありながら心地よく巧みに調和された独特な配色が魅力。
7月12日(土)・13日(日)来場予定
※都合により変更となる場合がございます。

「願いの時」 40P
アクリル絵具+岩絵具
帆の会特集
今年で最終回となる「帆の会」は、第一線で活躍する日本画家3名に、各々に縁のある後進の作家を加えた6名での展覧会。 毎回出品作家のうち1人が「お題」を決め、全員がそれに沿って描いた10号の作品1点を含む計4点をそれぞれが出品いたします。 最終回は、髙島 圭史先生による「遊」がテーマ。
予告:8月20日(水)→26日(火)
第二画廊で「第5回帆の会」を開催
〈出品予定作家〉
岩田 壮平 髙島 圭史 長谷川喜久 阿部 観水 竹原美也子 福本 百恵

髙島圭史「春七つ」 6F
西洋絵画

ベルナール・ビュッフェ「パンジィ」 65.1×54.2cm 1962年
油彩・キャンバス・ガルニエ鑑定書
洋画

小磯良平「婦人像」 6号 1977年
キャンバス・油彩・小磯良平鑑定委員会鑑定書
小磯良平油彩作品全集(1988年)
小磯良平全作品集(2014年)所載

坂本繫二郎「馬」 21.4×30.3cm
水彩・坂本曉彦鑑定

藤田嗣治「SYLVAINEの肖像」 42.5×32.3cm 1931年
墨・水彩・紙・東京美術倶楽部鑑定証書
版画

ジョアン・ミロ「小さな珊瑚礁」
26.5×10.5cm 1967年 銅版画
日本画

千住 博「湖畔早朝」 33.4×24.3cm
紙本・彩色・共シール

泉 東臣「蒼刻」 10M
和紙・岩絵具
CONTEMPORARY ART

奈良美智「After the Acid Rain ”Day Version”」55.5×44.5cm
2010年 木版画・ED40/50

宮田佳子「chirality」 WSM
雲肌麻紙・墨

ミスター・ブレインウォッシュ「Splash All Over」 26.5×6.0×17.0cm
Unique・Painted Resin Sculpture

ハイジャック「(untitled)」 90.3×57.0cm 2024年
木のパネルにアクリル・油彩・スプレーペイント
工芸

三代 徳田八十吉「耀彩鉢輪華」径34.0×高さ4.8cm 共箱

松井康成「練上玻璃光壷」径16.8×高さ16.8cm 共箱
アール・ヌーヴォー

ガレ「夾竹桃文花器」高さ45.4×17.7cm 1918~31年

ドーム「花・昆虫文花器」高さ12.0×7.5×7.7cm 1895年頃
浮世絵版画

歌川広重「東都名所 駿河町之図」25.1×37.3cm
1843~47(天保14~弘化4)年頃

歌川広重「名所江戸百景 下谷広小路」36.0×24.8cm
1856(安政3)年
イラストレーターデビュー45周年記念 鈴木英人の世界展
80年代より、アメリカのリゾート地やクラシックカーを題材に、イラストレーターとして第一線で活躍している鈴木英人。1980年にイラストレーターとしてデビューし、今年で45年を迎えます。本展では、45周年記念展として初期の貴重な原画や最新作を含む最近の作品を中心に厳選した版画を展示販売いたします。ぜひ、EIZIN WORLDをご堪能ください。
<作家紹介>
福岡県博多生まれ。1971年頃より広告デザインを手掛け、デザイナー、アートディレクターを経て、1980年イラストレーターとしてデビュー。山下達郎のレコードジャケット、FMステーション誌のカバーデザイン等数多くのイラストレーションを描く。以後商業デザインの世界にとどまることなく1985年「EAST ALBUM」のタイトルで、版画(リトグラフ)30作品を、東京と大阪の5箇所の画廊で同時に発表。現代アート作家としての地位を築きあげる。
7月9日(水)→15日(火)/北館1階 Genta the STAGE 最終日は18時閉場

「スピードスターと過ごす正午(USAバージョン)」67.3×47.8cm
1998年シルクスクリーン

「夏の終わりのサン・セバスチャン」 46.5×65.0cm
2025年EMグラフ
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