国際芸術祭「あいち2025」連携プログラム ただ一輪の薔薇、それはすべての薔薇 ー国際芸術祭「あいち2025」に寄せて
国際芸術祭「あいち2025」連携プログラム
ただ一輪の薔薇、それはすべての薔薇
ー国際芸術祭「あいち2025」に寄せて
佐々木類 SASAKI Rui
冨安由真 TOMIYASU Yuma
2025年10月29日(水)→11月3日(月・祝) 営業時間:10時〜19時 ※最終日は16時閉廊
タイトルはプラハに生まれヨーロッパ各地を転々としたオーストリアの詩人ライナー・マリア・リルケ(1875-1926)の言葉。パリの彫刻家ロダンの秘書もしていた。「どのような小さなかけらのなかにまで充実したリアリティが存在する。どんな場所を歩こうと、私にはよろこびがあり楽しみがあった」「自己のすべてを一つの中心にひきよせ、誰の目にも見えぬ「仕事」の中に、あらゆる力を凝集するのです。こうして初めて生活の辛さを「蜜」にかえることができるのです。」そして彼の墓碑銘には「薔薇よ、純粋なる矛盾、喜び」とある。
展覧会コーディネーター|拝戸雅彦(愛知県美術館前館長)
佐々木類「植物の記憶 / 忘れじの庭 −雪降る白山麓からの贈り物−」 32×15×4.5cm 撮影:来田猛
冨安由真「Space4(fromTheShift)」56.5×47.5×7cm 撮影:加藤健
佐々木類|略歴
1984年高知県生まれ、埼玉・茨城県育ち。身近にある自然や生活環境にインスピレーションを得ながら、主に保存や記録が可能な素材であるガラスを用い、自分が存在する場所で知覚した「微かな懐かしさ」のありようを探求している。北欧やアメリカを中心に滞在制作招聘を受け、国内外の美術館で展示活動を行う。主な賞歴は、第33回Rakow Commission(2019年、コーニングガラス美術館/アメリカ)、富山ガラス大賞展2021大賞(富山市ガラス美術館)。ラトビア国立美術館(ラトビア)、金沢21世紀美術館、国立工芸館など作品収蔵多数。近年の主な個展に「Subtle Intimacy : Here and There」(2023年、ポートランド日本庭園/アメリカ)、「雪の中の青」(2024年、アートコートギャラリー)、「不在の記憶」(2025年、WALL_alternative)がある。ニューヨークタイムズ紙や日本経済新聞などで作家特集掲載。現在は、石川県にて制作。
冨安由真|略歴
心霊や超常現象、夢など不可視なものや科学では解明されていない事象を手掛かりに、現実と非現実の境目を探る作品を制作する。特に近作では、視点の重なりや次元の行き来を観客に意識させるような大型の体験型インスタレーションを、絵画や立体、映像、サウンド、VR、演劇的演出など様々なメディアを駆使しながら表現する。主な展覧会歴に「国際芸術祭あいち2025」(瀬戸市/2025年)、個展「影にのぞむ」(原爆の図丸木美術館/2023年)、「瀬戸内国際芸術祭2022」(豊島/2022年)、個展「アペルト15 冨安由真 The Pale Horse」(金沢21世紀美術館/2021-22年)、個展「漂泊する幻影」(KAAT神奈川芸術劇場/2021年)など。主な受賞歴に「TERRADA ART AWARD 2023」金島隆弘賞受賞(2024年)、第21回岡本太郎現代芸術賞 特別賞受賞(2018年)、 第12回shiseido art egg入選(2018年)など。
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