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百三十年の時を経て 九谷毛筆細字田村敬星・星都展

百三十年の時を経て

九谷毛筆細字

田村敬星・星都展

2025年12月3日(水)→9日(火) 営業時間:10時〜19時 ※最終日は16時閉廊

このたび松坂屋名古屋店では、極細の毛筆を用い釉薬で和歌などの古典文学を描きこむ九谷焼の独自の細密な技巧「九谷毛筆細字技法」を一子相伝で受け継ぐ、毛筆細字三代 田村敬星先生、四代 田村星都先生の展覧会を開催いたします。
田村敬星先生は、1949年石川県小松市に生まれ、祖父の故田村金星先生に師事され、日本伝統工芸展ほか公募展での受賞を重ねられ、2005年には石川県指定無形文化財九谷焼技術保存資格保持者に認定されておられます。精緻を極める細字描法と和歌の世界を見事に融合させた優美な作品は、ワシントンスミソニアンサックラー美術館ほか国内外美術館に作品がコレクションされるなど高評を博しております。
田村星都先生は、1980年石川県小松市に生まれ、筑波大学ご卒業後、父の田村敬星先生に師事され作陶の道に入られ、万葉集や百人一首といった古典文学に留まらず、イギリスの童謡マザーグースをモチーフとした作品やデザイン性あふれる構成など細字の可能性を広げ、新たな創作表現へと挑戦し続けています。
今展は、毛筆細字田村家の3代・4代の共演となり、世界的に見ても貴重な陶磁器の細字技法をじっくりとご堪能いただける機会となっております。粘性のある釉薬を用い、1ミリよりも小さな文字を美しく描くには高度な技術が必要とされ、研鑽を重ねることでのみ成しえます。雅な書の世界と色彩・造形とが鮮やかに調和するさまは細密な技巧の美と言わざるを得ません。
今展では香炉や茶道具をはじめ、技術の粋が詰まった珠玉作、約50点を展観いたします。
百三十年以上にわたり門外不出で受け継がれる、高雅な作品の数々をぜひこの機会にご高覧賜りますようご案内申しあげます。

松坂屋名古屋店 美術画廊

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田村敬星「万葉朝開き香炉」 幅12.5×奥行9.3×高14.8cm

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田村敬星「百人一首蜻蛉香炉」幅9.4×奥行9.4×高15.8cm

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田村敬星「新古今集手付面取銚子」 幅13.9×奥行9.2×高15.6cm

img4

田村星都「古今集賀歌宝船文皿」 径24.7×高2.7cm

img5

田村星都「古今集春歌桜文注器」 幅12.6×奥行6.0×高15.0cm

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田村星都「古今集賀歌宝尽茶」 径12.3×高8.4cm

田村敬星|陶歴

昭和四十四年
祖父金星に師事する
昭和五十二年
日本伝統工芸展入選、以来多数
昭和五十四年
日本陶芸展入選、以来多数
平成元年
伝統九谷焼工芸展大賞受賞、他受賞多数
平成七年
「細字君が代茶盌」献上制作する
能美市九谷焼資料館にて「清山・金星・敬星 細字三代展」開催する
平成十年
「九谷焼百年」パリ展、出品する
平成十二年
石川の伝統工芸展鑑査委員に推挙される
平成十七年
石川県指定無形文化財九谷焼技術保存資格保持者に認定される
令和元年
瀬戸内市立美術館、「超絶の世界展」出品
令和七年
百三十年の時を経て 九谷毛筆細字 田村敬星・星都展」松坂屋名古屋店にて開催

(作品収蔵)
米国ワシントンスミソニアンサックラー美術館・石川県立美術館・金沢市中村記念美術館・能美市九谷焼資料館

田村星都|陶歴

昭和五十五年
石川県小松市に生まれる
平成十六年
筑波大学国際総合学類卒業
毛筆細字三代田村敬星に師事する
平成十九年
石川県立九谷焼技術研修所実習科修了
平成二十二年
石川県小松市に工房を構える
平成三十年
「九谷毛筆細字 田村星都 作陶展」松坂屋名古屋店にて開催する(同、令和三年)
令和六年
「Visionary Women in Kutani KUTANIを未来に繋ぐ女性たち Supported by ARTnews JAPAN」松坂屋名古屋店にて出品する

作家来場予定

田村敬星

■期間/2025年12月6日(土)・7日(日)

田村星都

■期間/2025年12月3日(水)・6日(土)・7日(日)

※来場日時は変更になる場合がございます。時間によっては不在の場合がございます。

※諸事情により営業時間など変更になる場合がございます。詳しくは、アプリまたはホームページにてご確認ください。

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