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インタビュー

2018.06.13


-特集-


魅せられたエメラルド原石の持つエネルギー

honokaのエメラルド 〜as it is〜 あるがままに
[ファインアートコレクション 
2018年7月12日(木)→17日(火)開催 
松坂屋名古屋店南館8階マツザカヤホール]

エメラルドの原石輸入会社でバイヤーとしての経験があり、現在も採掘から携わるジュエリー作家のhonoka先生。研磨をせず自然のままの原石を活かした作品で、エメラルドの原初的な魅力を提示しています。今回は先生が採掘から行うという作品への思いや、今回開催される展示のテーマなどについて、語っていただきました。

採掘から販売まですべてをこなすエメラルドのスペシャリスト

子どもの頃から石に興味を持ち、キャンプや遠足などで石を拾っては、思い出を留めておくために手元に置いてきたというhonoka先生。20歳のときに大学を中退し、リュック一つで日本を出て、旅をしながら宝石について学び始めます。インドネシア・バリ島でオニキス、ラビスラズリ、水晶の加工を学び、オーストラリアでは、オパールの採掘、研磨に携わりました。その2年後に、エメラルド原石輸入会社に就職。6年間バイヤーとして南米・コロンビアの山で採掘や研磨、加工の仕事に従事しました。

▲現在も採掘から行うhonoka先生は、原石を発見する感動を作品に込める。

「エメラルドのバイヤーを経験することで、宝石の市場と加工を知ることができました。でもそれだけじゃなく、もっとエメラルドの鉱物としての価値、歴史的な背景を理論的に知りたいという思いが強くなったんです」

より深い知識を求めた先生は、ニューヨークにある宝石鑑別機関のGIA(Gemological institute of America)で学び、国際鑑定士の資格を取得。こうして宝石について幅広く知識と経験を得たことが、現在の採掘からデザイン、加工、販売まで一貫して行うスタイルの原点となっています。

輝きと感動が詰まった、毎日を一緒に生きるジュエリー

通常の宝石は、丁寧に研磨、カットされた、フォーマルな装いでないと着けこなせないようなものしか市場に出ていません。ダイヤモンドやルビー、サファイアなどは研磨をしないと輝きがないため当然ですが、エメラルドはその限りではなく、採掘された瞬間から美しい輝きがあります。そんなエメラルドでも、市場に出る石の99%は研磨加工されたもの。しかしhonoka先生の作品は、原石のままで加工されているのが大きな特徴です。

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▲指輪「honey」 メインストーン9.81ct k18イエローゴールド

「私自身がコロンビアの鉱山で感じた、原石を見つけた時の感動をジュエリーにして身に着けていただきたいと思っています。また石とは人に着けてもらう事によって、愛でてもらう事によって生き続けます。原石のジュエリーなら、普段に着けても違和感はありません。ジュエリーボックスに眠っている宝石ではなく、毎日を一緒に生きるジュエリーを目指しています」

強い個性とエネルギーが原石の魅力

エメラルドはキズやインクルージョンと呼ばれる内包物が多い石として知られており、研磨加工やオイル処理などで目立たなくするのが一般的。しかし、だからこそ原石からは力強い個性や存在感、荒々しいエネルギーのようなものが感じられます。

▲ネックレス「harvest」 メインストーン 4.49ct k18イエロー/ホワイトゴールド

「研磨する時には取り除かれてしまう内包物も石の魅力だと考えています。私のエメラルドは、地球から出て来たそのままの姿。研磨された石のような計算された輝きではなく、自然そのものの光の反射、石の個性が感じられると思います。」

研磨、加工されたエメラルドはもちろん素晴らしい輝きを放っていますが、原石には原石にしかない魅力がある。その魅力を知ってもらいたいという先生は、今でも気に入った原石を求めて採掘から携わっています。

「みなさんがエメラルドを選ぶ時に、カットされたものも原石のままのものも同価値で選ぶような、多様な価値観を持っていただけたらいいなと考えています」

▲「いい石があればどこでも行きます」というhonoka先生。顔を真っ黒にしながらも、その表情はエメラルドの原石同様に輝いている。

様々な光のなかで輝くエメラルド原石

今年honoka先生がテーマとしているのが、様々な光とエメラルド原石が織りなす色。エメラルドの輝きの元となる「光」を大きな要素としており、4月に発表したばかりの作品集でもエメラルド原石の様々な表情を見ることができます。

「人工的な光の元だけではなく、太陽の光を通したエメラルドの輝きもぜひ見ていただきたいです」

今までに見たことのないエメラルド原石、見る角度を変えたときの表情の変化は、価値観をも揺さぶる輝きとなるでしょう。もしかしたら、一生を共に過ごすジュエリーと出会えるかもしれません。ぜひ一度、強烈な個性を持つ作品の数々をご覧ください。

プロフィール

1971年兵庫県生まれ。現在はインドネシア、バリ島に家族と在住。

エメラルド原石輸入会社で、女性としては珍しいバイヤーとして南米コロンビアで採掘や研磨、加工に携わる。その後鑑定士の資格を得るため2年間ニューヨークで学び、独立。

現在は原石の採掘と仕入れ、デザイン、加工、販売まですべてを手がける。原石の個性を活かしたデザインと、自身のエネルギッシュな生き方が共感を集め、メディアにも多数取り上げられている。

ファインアートコレクション

2018年7月12日(木)→17日(火)

松坂屋名古屋店南館8階 マツザカヤホール

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