美術画廊

HOME 展覧会スケジュール Fine Art Collection

南館8階 マツザカヤホールFine Art Collection

会期:2019年12月12日(木)→17日(火)
各日10時〜19時 ただし最終日は16時閉場

近・現代の巨匠から新進気鋭の作家まで、絵画、工芸の多彩な作品を一堂に集め、「ファインアートコレクション」を開催いたします。全国最大規模を誇る豊富な品ぞろえは、必ずやご満足をいただけるものと存じます。
皆様のご来場を心よりお待ち申しあげます。

CONTEMPORARY ART

img2

草間彌生 (1929~ )
草間彌生は、1985年に初めてラメを版画制作に用いた。草間独自の色使いが、そのラメによって際立っている。動きを伴って表現される花は、新種の生き物であるかのような生命力を感じさせる。

Yayoi Kusama (1929–)/Flowers(3), 54.0×45.0cm, 1999, 60 produced
Right: Kusama created her first print using lamé in 1985, and her unique color-use approach is really emphasized by the material. The flowers, expressed in a manner that includes motion, exude a sense of life as if they are some new, never-before-seen creature.

瀧下和之

img3

瀧下和之 (1975~ )
木のパネルに彫刻刀で彫られた線描と発色豊かなアクリル絵具で独自の世界観を表現。

河嶋淳司

大胆な構図と装飾性は琳派の表現を髣髴とさせ、削ぎ落とされた明快さを持つ背景は、いわゆる日本的な余白の美に通ずるものがある。伝統を踏まえながら、自らでなくてはなしえない美の世界を切り拓き続ける河嶋氏の世界を堪能できる作品の数々。

img4

【ご案内】2019年12月18日(水)~30日(月)本館8階美術画廊にて同展覧会を開催

長谷川喜久

日展の日本画部門の中心を担う存在となりつつある長谷川喜久氏。岩絵具の発色の美しさを存分に引き出し、鮮烈な静寂、とでも評すべき絵画空間を現出させた力作を展観。

img5

【ご案内】2020年4月1日(水)~7日(火)本館8階美術画廊にて同展覧会を開催

松下雅寿

風景と対峙していると、太陽や月の光だけではなく、水や木々などから放たれる生命の煌きを感じられます。その場に身を置いたときに感じられる、自然の偉大さや美しさへの畏敬の念を持って創作に臨むことで作品に神気が宿るように思います。見るものを魅了し、創作意欲をかきたてるあらゆる自然へ敬意を込めて本展のテーマを「仰煌」としました。
ご高覧賜りますようお願い申しあげます。
松下 雅寿

img6

【ご案内】2020年1月22日(水)~28日(火)本館8階美術画廊にて同展覧会を開催

近代巨匠日本画

出品予定作家

  • 横山 大観
  • 川合 玉堂
  • 安田 靫彦
  • 前田 青邨
  • 徳岡 神泉
  • 小倉 遊亀
  • 伊東 深水
  • 上村 松篁
  • 岩橋 英遠
  • 髙山 辰雄
  • 横山  操
  • 加山 又造
  • 他(順不同・敬称略)
img7

横山 操 (1920~1973)
赤富士は横山操の代名詞的モチーフである。2千点以上描いたといわれる富士について、「その威厳と神秘は、八の字型の稜線の中に日本人の簡潔、淡白、潔癖さと清純さがいりまじって、日本人の血脈にある精神的形象の極みだろう」と語っている。1962年、所属する青龍社脱退の前後から作例が増え、屹然とそびえる独立峰に、孤独な自身の姿を投影する思いもあったであろうか。

日本画

img8

近代巨匠洋画

出品予定作家

  • レオナール・フジタ
  • 梅原龍三郎
  • 国吉 康雄
  • 中川 一政
  • 林  武
  • 荻須 高徳
  • 山口 長男
  • 小磯 良平
  • 大藪 雅孝
  • 有元 利夫
  • 他(順不同・敬称略)
img9

梅原龍三郎 (1888~1986)
梅原といえば想起されるのが「赤」と「薔薇」。フランス留学時代、アトリエにベンガラ色の壁紙を貼ったり、後の住まいでも外壁や居間の壁などに赤を用いた。作家・吉行淳之介のエッセイに、旧制高校在学中伊豆に出かけた折、混んだ列車の中で、女性から、見事な薔薇の花束を傷まないよう持ってくれと頼まれ、それが梅原夫人であった、という話が出てくる。1943年古奈温泉疎開中の出来事と思われ、戦時中でもモチーフとなる薔薇は良いものを算段していたことがうかがえる。

img10

荻須高徳 (1901~1986)
本作は荻須30代半ばの制作。旅行者、放浪者としての眼でなく、生活者として現地で制作を行う地に足のついた感覚こそが、荻須作品に漂う安定感の所以であろう。美校の先輩・佐伯祐三との対比はよく語られるところであるが、美代子夫人によると、志半ばで早逝した仲間たちを間近で見ていたため、荻須自身は食事や体を動かすことなど日ごろかなり気を配っていたという。屋外でのスケッチもアトリエでの制作も立ったまま行っていた荻須、健康への配慮も後世に残る作品群の源泉であった。

img11

有元利夫 (1946~1985)
安井賞特別賞から三年後の1981年、有元は安井賞を受賞、本作はこの年に制作された。有元の作品では、画面に登場する中性的な人物像の手に何かをさせている場合が多い。ある時は手品のような仕種、またある時は笛を吹き、布切れをはためかせていたり・・・。「彷徨」とは、あてもなくさまよう意味である、とすれば、画中の人物はむしろ飄々と歩く様子に見えなくもない。左手からふりまかれる金の粒子は、静かなエネルギーの放散のようでもあり、有元のその後約三年で終わる短い画業へ思いが至る作品である。

洋画

img12 img13

西洋絵画

img14

版画

img15

マウリッツ・コルネリス・エッシャー (1898~1972)
オランダの版画家。1944年アウシュビッツで没したメスキータに木版画を学ぶ。ローマのオランダ歴史協会で美術史家ホーグェルフとの共作本「24の寓意画」の挿絵4番目の作品。左下にエッシャー直筆署名。

浮世絵版画

「雪月花」は四季折々の自然の風物の中で、もっとも雅趣あるものの総称。限定的には春の桜、秋の月、冬の雪をいい、日本人の風雅の心の根幹を形成するとともに象徴的素材としての美的生活を支える基盤となってきた。
日本の伝統的な画題にもなっている。

img16

葛飾北斎 (1760~1849)
吉野山は古くから花の名所として知られており、中でも桜は神木として崇められている。また歌舞伎「義経千本桜」の舞台にもなり、江戸の人々にもよく知られていた。

ART NOUVEAU

img17

エミール・ガレ (1846~1904)
何色もの色ガラスを被せ複雑な背景色をつくり、リンドウをマルケットリーとグラヴィールで表現している。多色の色ガラスを用いたマルケットリーは華やかで、グラヴィールで描かれたリンドウには輪郭線のような金彩が施され、複雑な色の組合せが美しい優品。

西洋アンティーク

img18

黒木国昭

日本の美「琳派」を、西洋の技術ガラスで追求する黒木国昭先生。豊かな照葉樹林を有する宮崎県綾町に工房を構え30年を迎えた記念展を開催。今展では代表作の再構築に挑み、新たなシリーズを発表いたします。

img19

“尾形光琳”を中心とする琳派の世界に深く思いを寄せ、日本の繊細かつ豪華絢爛な装飾美をガラスによる様々な技法で独創的に表現した黒木氏の代表作。

【ご案内】2020年1月29日(水)~2月4日(火) 本館8階美術画廊にて同展覧会を開催

陶芸

img20

二代 真葛香山 (1859~1940)
初代香山のもと、欧米各国で開かれた万博において真葛焼の評価を高める。本作は大胆に画面を大きく白と黒に二分し、金彩で縁取られた芙蓉の花を効果的に浮かび上がらせる構図が印象的である。また上面の市松文様だけでなく多くのパーツが菱形で構成された幾何学的形状により、動きのある芙蓉の姿を効果的に意識させている。

没後60年 北大路 魯山人

img21

北大路 魯山人 (1883~1959)
自ら蒐集した古陶磁をもとにしたうつわ形にススキを櫛目彫りし、たっぷりと釉がかかっている。信楽特有の土味と緋色により、力強く趣深い作品となっている。魯山人晩年の作。

十四代 中里太郎右衛門

唐津焼を代表する名門 中里太郎右衛門陶房の十四代目当主。「搔き落とし」をはじめ多彩な陶技から生まれる風合い豊かな作品は多くの愛陶家を魅了しています。

img22

【ご案内】2020年3月25日(水)~31日(火) 本館8階美術画廊にて同展覧会を開催

輪島塗俊英作家

日本を代表する漆芸の地 輪島に於いて、長い伝統の中で芸術の域まで高められた蒔絵、沈金技法。
漆芸を極めた俊英作家による品格漂う作品を展観いたします。

img23

ニュースターアートコレクション

2020年2月12日(水)→17日(月) 南館1階 オルガン広場
次世代を背負って立つ気鋭の若手作家による展示のご案内も兼ねて、今話題の作家を紹介いたします。

img25

出品作家

  • 高橋 祐次
  • 藤原 宇希子
  • マツダケン
  • みやじまゆういち

特別展示のご案内

12月12日(木)→17日(火) 各日10時〜19時(最終日は16時閉場)
南館8階 マツザカヤホール ホワイエ

img24

ボンド・ストリート
ロシアを支配したロマノフ王家やその貴族たちのために宝飾技術の粋を凝らした装飾品や実用品を制作していたファベルジェの作品です。この作品は代表作イースター・エッグに見られる技法の一つであるギロッシェ・エナメルを施したペンダントで中には小さな鉛筆が隠されています。まさに王侯貴族の嗜好を満足させた小さな逸品です。

img1

美術画廊

松坂屋名古屋店 本館8階
〒460-8430 名古屋市中区栄三丁目16番1号 地図を見る 地下鉄名城線矢場町駅 地下通路直結(5・6番出口) /
地下鉄栄駅 16番出口より南へ徒歩5分

052-251-1111