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第二画廊オールド バカラ ~ベル・エポックのプロローグ~

会期:2020年8月12日(水)→18日(火)
最終日は16時閉廊

今展でご紹介する「オールド バカラ」は、1764年創業以来、王侯貴族に愛され、クリスタルの王者として君臨し続けるバカラの歴史の中で、特に美術作品や、技術改革を多く行い多種多様な物造りを手掛けた時代の作品を中心にご紹介いたします。

産業革命後の19世紀末から20世紀初頭をフランスでは「ベル・エポック(良き時代)」と呼び、文化が一気に花開いたと言われています。

1900年開催のパリ万博はその象徴とも言え、当時、美術界では「アール・ヌーヴォー(新美術)」が席巻し、今なお、フランスの美術文化の基盤となっています。その原点は1890年ごろと言われ、フランスを中心としたヨーロッパでは「ジャポニスム」、いわゆる日本趣味が大流行していました。

日本人の技術と感性の高さに魅了されたヨーロッパの人々は、看板やお菓子の包装紙から、ブランドのロゴマークなど、ありとあらゆる日本趣味の作品が手掛けられました。
今展では、1878年のパリ万博出展作品をはじめ、ジャポニスムから、アール・ヌーヴォーの美術的な価値を持つ作品を中心とし、現在250年続くバカラの物造りへのこだわりをご紹介いたします。

そして、王侯貴族から愛されたグラスなどのテーブルウエアも一緒に展示いたします。宮殿などの豪勢な調度品と調和するようにデザインされ、洗練された魅力を持つ作品は、当時のクリスタルの美しさと共に、今なお、輝きを失うことはありません。

ぜひこの機会にご高覧賜りますようご案内申し上げます。

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年表

  • 1764年 フランス東部ロレーヌ地方バカラ村にガラス工場を設立
  • 1816年 クリスタルガラスの製造を始める
  • 1828年 シャルル十世がバカラ村の工場を訪問。王室用グラスサービス一式を受注。
  • 1855年 第1回パリ万国博覧会で金賞受賞
  • 1867年 第2回パリ万博で金賞受賞。日本が博覧会に参加。
    (日本の作品にバカラも刺激を受ける)
  • 1878年 第3回パリ万博で金賞受賞。
    (ジャポニスムがバカラの装飾に大きな変革をもたらす)
  • 1896年 ロシア皇帝ニコライ二世より大燭台やグラスセットを受注
  • 1925年 パリ装飾工業博覧会にバカラ社とクリストフル社の共同パヴィリオンが建設される
  • 1963年 ルーヴル宮内パリ装飾美術館にて、バカラ社設立200周年を記念した回顧展が開かれる
  • 1984年 日本支社設立


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