2021 PRECIOUS WATCH FAIR
37/48

35伊藤屋(尾張名所図会)「東照宮祭礼図巻」のなかの伊藤屋松坂屋の歴史は、江戸初期の1611年(慶長16)、織田信長の家臣であった伊藤蘭丸祐道(-1615)が源左衛門と名前を替え、清須から築城された名古屋に移ってきたときに始まる。城下町・名古屋の本町(現中区丸の内)に創業し、呉服小間物問屋「伊藤屋」の店舗を構えたことに由来する。元町通り(尾張名陽図会)呉服小間物問屋から呉服小間物問屋から呉服太物小売に転換呉服太物小売に転換マリンクロノメーターが完成(248周年)外洋を安全に航海するためには、経度を計測する方法が必須。そこで激しく揺れ、湿気などにも強い高精度時計の開発が進められた。海洋高精度時計マリンクロノメーターを完成させたのは、大工出身のイギリスの時計師ジョン・ハリソン。何度かの審議を経て1773年に国から認められ、莫大な報奨金を得た。ハミルトンカーキ ネイビーパイオニア オートハミルトンもマリンクロノメーターを製作してきた名門。現在はそのスタイルを取り入れた腕時計が人気を集める。シンプルで視認性の高いデザインが特徴だ。税込122,100円自動巻き機構が発案(251周年)機械式時計の動力ゼンマイを巻き上げる自動巻き機構は、1770年にスイスの時計師アブラアン-ルイ・ペルレが考案。しかしこの機構は効率が悪かったようだ。より高度なメカニズムを考案したのが、アブラアン-ルイ・ブレゲで、1780年に錨型の巻き上げ機構を開発し「ペルペチュエル」と命名している。ブレゲクラシック 7337自動巻き機構はその後も改良が続けられ、今や時計の標準機構となった。そんな偉大な初代ブレゲへの敬意を込め、古の懐中時計のデザインを取り入れている。税込5,126,000円クロノグラフ機構の原理を考案(301周年)時間計測装置である「クロノグラフ」。その原点はイギリス人時計師のジョージ・グラハムが1720年に考案。そして1821年に、競走馬のタイムを計測するために、回転ディスクの上にインクを落として記録する機構をフランスのニコラ・リューセックが発明した。これがChronos(時)をGraph(書き記す)の語源だ。ブライトリングナビタイマー B01 クロノグラフ 432つのプッシュボタンで操作するクロノグラフ機構を考案したブライトリング。このモデルはクロノグラフと計算尺で、燃費などを計算できる"計器"として誕生。税込1,067,000円リピーター機構が考案される(334周年)時計を操作すると、時計内部のハンマーがゴングを打って現在時刻を音で知らせる「リピーター」機構。その原点は、1687年にイギリスの時計師ダニエル・クエアーラが開発したとされている。当時は教会の塔時計などに用いられ、祈りの時間などを知らせた。ちなみに腕時計に搭載されたのは1988年のことである。ヴァシュロン・コンスタンタントラディショナル トゥールビヨン・ミニットリピーターケース横のスライダーを動かすと、ミニットリピーター機構が作動。さらにトゥールビヨン機構も組みこみ、ムーブメント厚は6.1㎜。税込62,480,000円(時価・参考価格)呉服小間物問屋「伊藤屋」を創業伊藤家初代祐道、清須より名古屋本町へ移住し、「伊藤屋」を開業。17001773年1770年1736年1720年1687年1611年

元のページ  ../index.html#37

このブックを見る