ブーム再来のゴルフで自分スタイルを追求
モードなウェアでスマートに
戸賀敬城|J PRIME編集長
今回のNAVIGATOR
戸賀敬城
|J PRIME編集長
ラグジュアリーなメンズファッション界を牽引し、
年間60回以上ラウンドする趣味を超えたエクストリーム・ゴルファー
J PRIME編集長
モードになったゴルフウェアで
ビジネスゴルフもホリデーゴルフも楽しむ
ビジネスラウンドでは、ギャップも重要
ビジネスの相手とゴルフをするときは、やはりシックな正統派スタイルで向かいます。それぞれのゴルフクラブのドレスコードにもよりますが、ジャケットを羽織るのはマスト。ひと昔前の紺ブレ金ボタンのようなベタなものではなく、テーラード的なきちんとしたベースがありつつ、軽やかな仕立てのジャケットがおすすめです。名門ゴルフクラブは、ジャケットを着て、襟付きのポロシャツ、ベルトをしてトップスをパンツインするのがルールで、さらに厳格なクラブでは、ネイビーのジャケットにグレーのスラックス、短パンの場合にはハイソックスを着用しなければならないところもあります。とはいえ近頃では、夏季はジャケット不要、トップスの着丈が長すぎなければパンツインしなくてもよく、迷彩柄のウェアや小物も許可されているなど、規則が緩くなってきているところも。初めて訪れるゴルフ場なら、事前に同行するメンバーに服装のルールを聞いておくのも、スマートに見えると思います。
ジャケットを脱いで靴を履き替えるだけ。それがトガスタイル
最近僕は、ゴルフウェアの上にジャケットを羽織ってクラブハウスに向かいます。そしてクラブハウスに着いたらロッカーでジャケットを預けて、スリップオンなどの革靴からゴルフシューズに履き替えるだけ。荷物が少なくてすみますし、着替え時間も短縮できて一石二鳥です。普段よく使うのは、白ジャケット。ネイビーやブラック、ベージュなど、どんな色のゴルフウェアにも合いますし、品よく綺麗に着こなせます。いつもビジネスシーンでグレースーツを着ている方も、ゴルフでは白ジャケットにトライしてみて欲しい。攻めているけどシックで、仕事のときとのギャップを見せるのもビジネスの世界では重要ですよ! 今回は、普段の僕とは趣向を変えて、ムータマリンゴルフのコットンストレッチのセットアップを着てみました。細身のシルエットとゴム引きの白ロゴがスタイリッシュ。リブパンなのでカジュアルめなビジネスゴルフ向きかな。 シューズはロペスのホワイトで、2021年春夏に数年ぶりに発売された待望のモデル。トラッドながらどんなカジュアルなスタイルにもハマる、上品な顔つきのコインローファーです。
ジャケットの下に着ているムータマリンゴルフのポロシャツは、背中の脇に大きなロゴが付いているのがポイント。ライトベージュだから悪目立ちせずに上品です。 クラブハウスで履き替えたゴルフシューズは私物のアディダス ZG21ボア。とにかく軽量なのと、ヒモじゃなくてコードなので1ミリ単位で調整しやすく、汚れないところがいい。スパイクにはTPUという素材を使用した特殊な突起を採用していて、スイングの時にのみ地面に刺さるスパイク感を感じるだけだから、歩いているときはまるでスパイクレスなんです。
ホリデーゴルフは、カジュアルに
コロナ禍もあって、僕たち仲間で流行っているのが、家からスパイクレスを履いて出かけるアメリカンスタイル。クルマから降りてクラブハウスでチェックインしたらそのままグリーンへ出ます。ロッカールームも使わないので密になることがないのもいい。
シックな中に遊び心でフランクさを演出
友達とのゴルフは、アンバサダーを務めているウノピュゴルフのウェアを着ています。秋冬シーズンはモックネックや、アウターを重ねたりできるのも楽しい。ゴルフが終わったら、夕方の渋滞を回避したいのもあり、すぐさま自宅へ。着替えて夕方から仕事の打ち合わせや会食に向かうこともあります。 今回は、モノトーンのシックなウェアを選びました。モックネックは街着でもトレンドになっていますね。パンツの後ろに大きくロゴが入っていますが、前から見たら無地なところがツボで、気の置けない友人たちとフランクに過ごすのに一役買ってくれます。 ゴルフシューズには、クルマの運転もしやすいスパイクレスをチョイスしました。ウェアがカジュアルな分、少し綺麗めなシューズにして格上げするのもいいですね。
※ウノピュゴルフは、2021年12月に松坂屋名古屋店でポップアップショップを開催予定なのでお楽しみに。
AWのゴルフウェアは、ニットで遊べ
いま、ゴルフウェアはモノトーンが全盛。しかし、緑が美しいフェアウェイでベーシックカラーだけじゃ面白くないですよね。モノトーンのウェアには、ぜひカラフルなニットを合わせてほしいと思います。今回ご紹介するのは、ゴルフウェアブランドのニットだけあって、いずれも高性能。ニットなのに家で洗えたり、高い保温性や防風機能を持つテクニカルなニットがあったり、アウターなしでプレイできるものが登場しています。
〈マーク & ロナ〉松坂屋北館GENTA 4階
LUXURY GOLFをコンセプトに常に新しいスポーツスタイルを世界に発信する〈マーク & ロナ〉。
フロントは落ち着いたブリティッシュグリーン、バックはペールピンクのコンビカラーがおしゃれなニットは、保温性と伸縮性に優れたウール糸に縮絨加工を施して防風機能をもたせた、見た目以上にテクニカルなニット素材で、冬のゴルフに活躍します。
〈ランバン スポール〉松坂屋北館GENTA 4階
ラグジュアリーブランド、ランバンの洗練された上質感や遊び心などのエッセンスをゴルフウェアに落とし込んだ〈ランバン スポール〉。
幾何学模様のカシミヤ100%のニットは、なんとウォッシャブル。極上の肌触りであたたかく、シンプルなフォルムでありながら、肩口裾のラインがスポーティーな1枚です。
初回は、ビジネスシーンでのゴルフと友人たちと楽しむホリデーゴルフでのゴルフウェアをお伝えしました。ゴルフウェアは年々バリエーション豊かになっているので、シックにまとめたり、ギャップを楽しんだり、派手さを取り入れたりと、ファッションの幅が広がりますね。
次回は、エンジョイゴルフをテーマに、トガスタイルのゴルフの楽しみ方をご紹介します。お楽しみに。
次回は10月下旬の更新を予定しています。
戸賀敬城 HIROKUNI TOGA
1967年、東京生まれ。学生時代から『Begin』編集部(世界文化社) でアルバイト、大学 卒業後にそのまま配属となる。1994年『Men’s Ex』(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年 『Men’s Ex』編集長に。2005年時計『Begin』(世界文化社)編集長、及び『メルセデスマガジン』編集長兼任。2006年『UOMO』(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。 2007年4月に10代目『メンズクラブ』編集長に就任。2016年10月に創刊した『Esquire The Big Black Book』の編集長も兼任。2017年5月より独立。数々のラグジュアリーブランドのアンバサダーを務める。2021年9月より大丸松坂屋のウェブメディア『J PRIME』の編集長に就任。
※掲載品は2021年9月30日時点の取り扱い商品・価格です。商品の内容や価格は変更になる場合がございます。
※数量に限りがある商品もございますので、品切れの際はご容赦ください。
※予約販売となる商品もございます。
※写真はイメージです。撮影用の装飾品は商品に含まれておりません。