ラグジュアリーな
ゴルフ体験のすすめ
戸賀敬城|J PRIME編集長
今回のNAVIGATOR
戸賀敬城
|J PRIME編集長
ラグジュアリーなメンズファッション界を牽引し、
年間60回以上ラウンドする趣味を超えたエクストリーム・ゴルファー
J PRIME編集長
ゴルフだから味わえる“醍醐味”を求めて
富裕層やニューリッチが夢中になるゴルフ。自然のなかで美しくメンテナンスされたフェアウェイやグリーンに向かってボールを打つ、と表現すると一見シンプルにも思えますが、本気になればなるほど、語りつくせないほどの奥深さに気づかせてくれるスポーツです。個人戦とはいえ、仲間や仕事相手とコミュニケーションを図りながらスコアを競うのも楽しみのひとつ。今回は、ラグジュアリーな大人の趣味としてのゴルフの醍醐味をご紹介します。
ゴルフは最良のコミュニケーションツールです
ゴルフを趣味にしてからは週1回の練習を、そして独立してからは、雨が降らなければ週1〜2回のラウンドを欠かさないようにしています。ゴルフの魅力はスコア、飛距離、ファッション、道具。そのどれもが奥深く、経験を重ねるたびに、どんどんのめり込んでいきます。それにゴルフは、コミニュケーションツールとしてもとても役に立ちますよ。ビジネスの相手とレストランへ食事に行って話が盛り上がることもありますが、相手がゴルフ好きな方だったら、食事ではなくゴルフ場にお誘いします。腕前のレベルが違っても、同じゴルファーであればどこか通じ合えるものがあるんですよね。1日ラウンドすれば、昼食を挟んで8時間も一緒に過ごすことになるわけで、そのうちに、「あ、この人って意外と大胆なんだ」とか、癖とか、仕事で接するだけではわからなかった相手の性格、考え方を理解しやすくなって、うまく仕事がまわったこともあります。
目標は大きく
いつかは名門ゴルフ倶楽部の会員に
このところ改めて思うのは、格式ある名門ゴルフ倶楽部はやはりいいということ。「紳士たるスポーツ、ゴルフ」の世界が体感できます。名門ゴルフ倶楽部は、コース設計やコースメンテナンスのクオリティーの高さも素晴らしい。そういった倶楽部の会員になるには複数のメンバーの推薦が必要などの厳格な審査をクリアしなければなりません。大変ですが、会員に認められることは、大きなステータスになります。
僕がメンバーである成田ゴルフ倶楽部では、いつもホスピタリティにあふれた対応で気分良くプレイさせてもらっています。別の格式あるゴルフ倶楽部でも、その倶楽部のメンバーに同伴させてもらってラウンドすることもあり、やはり服装マナーの厳しさやジェントルマンな世界に触れるたび、背筋が伸びますよ。ゴルフを続けるなら、いつかは名門ゴルフ倶楽部のメンバーになることを目指したいものですね。
いつか再び、海外でゴルフを楽しむ日を待ちわびて
国内外のリゾートゴルフが待ち遠しい
こんなご時世になる前は、仲間と連れ立って、ゴルフをするために国内外への旅行もよくしました。もちろん出張だったり視察旅行だったりするときもありますが、海外なら、例えばハワイは年に2回は行っていましたね。また行けるようになるといいな……。オアフ島ならワイアラエ、ホアカレイ、コオリナ、カポレイ。マウイ島のカポレイ、ハワイ島のキングカメハメハ……。海沿いは風が強いので、僕は内陸部のゴルフ場が好きです。オアフ島のダイヤモンドヘッド近くにあるワイアラエ カントリークラブは、海からの強い風を読みながらプレイするプライベートクラブで、会員の同伴のみプレイが可能なコースです。他に、テッド・ロビンソン設計で、巧みに配置されたウォーターハザード、段差のあるグリーン、広大で美しいコースのホアカレイカントリークラブも印象的ですね。
意外なところでは、ニュージーランドには緑豊かな美しい環境に恵まれた、かなりいいゴルフ場が多い。なかでもミルブルックリゾートは、5つ星ホテルにこの上ない素晴らしいコースが併設されています。大自然の中に手入れの行き届いたコースが広がり、今までに見たことがない景色が迫ってきて、半端ではない開放感を覚えます。リゾートを満喫しながらのラウンドは最高ですね。
ドレスコードで気分を盛り上げてみる
最後に、少し趣向を変えて、チーム感を演出する楽しみ方を紹介します。僕がゴルフコンペでのチームメイトや仲間とラウンドするゴルフ旅行のときに提案するのが、ゴルフウェアにドレスコードを設けること。一体感が生まれて盛り上がるし、記念撮影のときも色や方向性がそろっているだけで絵になります。写真を見るたびにそのときの光景がよみがえり、いい思い出になりますよ。先日も、トリコロールのドレスコードを設定しました!
Enjoy Golf!トガスタイル Q&A
戸賀さんにとってゴルフはもはや日常生活の一部。今回は特別に、「トガスタイルQ&A」として、戸賀さんが常日頃から意識しているゴルフの心構えやおもてなしについて語っていただきました。すでにゴルフがお好きな方も、これからゴルフを始めようとする方も、こだわりのトガスタイルに触れてください。
これからゴルフを始めますが、ゴルフが上達するにはどうすればいいですか?
この撮影の前日にも練習場で200球も打ってきましたし、昔から練習は好きなんです。僕がゴルフを始めたのは24歳のとき。当時の編集長にゴルフをやれと言われて、半ば強制的に始めました。編集長と平日に練習に行って、土日はコースに出て、を繰り返すうちに、すぐハマりました。ゴルフデビューのスコアが108とまあまあだったので、レッスンにはほんの少し通っただけ。ところが腰を痛めて26歳でゴルフから一度離れてしまいました。33歳で再開しましたが、また腰を痛めてしまって中断。現在のようにちゃんとゴルフを始めたのは20年前からです。球が右にそれるなど、いまだ癖に悩まされているので、スクールにしっかり通っておけばよかったなと後悔しています。これからゴルフを始める方は、きちんとスクールに通うべきですよ。
初めてのコースでラウンドする際、事前に準備はしますか?
タグ・ホイヤーのスマートゴルフウォッチ(スマートウォッチ コネクテッド ゴルフエディション)を持っているのですが、とても優秀で、これを持っていれば事前にコース設計を調べる必要はありません。世界中のゴルフコースに対応していて、ラウンド中はコースやヤーデージを確認したりするだけでなく、クラブ選択を教えてくれたり、ティショットで狙うべきドライビングゾーンを示してくれたりと、まるで本物のキャディのようにアシストしてくれる。2D表示だけじゃなく、バーズアイでコースが見られるところもすごいと思います。
ゴルフウェアをこれからそろえます。
オススメを教えてください
僕は周りに「白の伝道師」と言われているくらい白いウェアを好んで着ています(笑)。なので、みなさんにも白のウェアを広めたい。白はどんなゴルフウェアメーカーからも出ていますし、白いアイテムをそろえるだけなのでテクニックは不要。どんな人でも爽やかに見えます。白はどんな色とも相性がよく、万能なのでオススメですよ。
それと、ポロシャツなど胸がVに開くときは、必ずダミアーニのベルエポックを付けるのがこだわりです。僕にとってのお守りなんです。今日つけているのは、新作の「クラウン」。
ゴルフでモテるテクニックを教えてください
いまは感染予防でゴルフ場へは一人で向かいますが、以前なら女性を車で迎えに行くこともあって、そんなときは、朝、淹れたてのコーヒーをサーモボトルに入れて車に積んでおきます。それで、女性の家に着いたらそれを渡すんです。蓋を開けたら車内がコーヒーのいい香りに包まれて「ああ、トガッチ、私のためにこんなことしてくれるのね」と、喜んでもらえます(笑)。
他には、デパ地下で気の利いたお菓子を買って用意しておいて、仕事相手には「今日はよろしくお願いします!」と、手土産を渡すこともありますね。パッケージがシャレていて、日持ちのするフィナンシェやチーズケーキなどがいいと思います。ラウンド中も小腹が空いたら、カートに乗っているときにお菓子を手渡したりもします。ラウンド中なので手が汚れないお菓子がいいですよ。
第2回は、戸賀さんならではのラグジュアリーなゴルフライフを中心にお届けしました。ゴルファーなら一度は夢見る名門ゴルフ倶楽部の話から、すぐにでも真似したくなるカジュアルな楽しみ方まで、何でも教えてくれる気さくなお人柄が、周囲の人々を惹きつける魅力ですね。
次回は、ゴルフギアの選び方をご紹介します。お楽しみに。
次回は11月下旬の更新を予定しています。
戸賀敬城 HIROKUNI TOGA
1967年、東京生まれ。学生時代から『Begin』編集部(世界文化社) でアルバイト、大学 卒業後にそのまま配属となる。1994年『Men’s Ex』(世界文化社)の創刊スタッフ、2002年 『Men’s Ex』編集長に。2005年時計『Begin』(世界文化社)編集長、及び『メルセデスマガジン』編集長兼任。2006年『UOMO』(集英社)エディトリアル・ディレクター就任。 2007年4月に10代目『メンズクラブ』編集長に就任。2016年10月に創刊した『Esquire The Big Black Book』の編集長も兼任。2017年5月より独立。数々のラグジュアリーブランドのアンバサダーを務める。2021年9月より大丸松坂屋のウェブメディア『J PRIME』の編集長に就任。
※掲載品は2021年10月28日時点の取り扱い商品・価格です。商品の内容や価格は変更になる場合がございます。
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