vol.1

ニューノーマル時代の
ティータイムのおもてなし

若林三弥子|料理研究家

今回のNAVIGATOR

若林三弥子
料理研究家

日本一予約の取れない料理サロンboa mesa 主宰。
画期的野菜調理法「蒸しいため」を発案し、YouTuberとしても活躍中。

若林三弥子

料理研究家

北鎌倉のサロンには、日本全国から、さらには海外からも多くの生徒が集まり、キャンセル待ちが1,000人以上という人気の料理教室『boa mesa』。主宰の若林三弥子さんは、元祖サロネーゼ的な存在で、料理教室だけでなく、ファッション誌やグルメ雑誌、テレビなどの幅広いメディアでもご活躍されています。時代性にマッチした演出とメニュー、そして心に残るあたたかいおもてなしで、多くの生徒を魅了しています。(現在サロンは休講中です。)
今回は全3回の連載で、ニューノーマル時代の若林流おもてなしをレッスンしていただきます。

「楽しむ」「楽しませる」新時代のおもてなしティースタイル

自宅に大人数を招くことが難しい、ニューノーマル時代。ステイホームは毎日の暮らしを見つめ直すきっかけにもなり、サステナブルでエシカルな生活を目指したいという意識も高まってきました。 今回は、そんな新しい生活様式にフィットしたスタイルで、肩肘張らず、少人数でも「集う」歓びを取り戻す、楽しいティータイムを提案いたします。

こだわりのコーディネートで、ゲストを華やかに出迎えます

一人ひとりに、気持ちを込めたボックスを

ティータイムにお出しするスイーツは、三段トレイに代表されるような、ひとつの大きなスタンドから取り分けることが主流でした。しかし、人と人との接し方に変化を求められていれる今、その方法をひと工夫することが必要ですね。そこで今回は、感染予防のため、個別でポーション(一人前)を用意するという、新しいアイデアでのおもてなしをご紹介します。テーブルのセンターに置いたガラストレーの上に、さまざまなデザインでラッピングされたボックスを並べて、「楽しい!」とお互いに感じ合う、しあわせな時間を共有しましょう。

手土産でいただいた菓子箱やクッキー缶、ラッピングで使われたリボンなどは、形やデザインが素敵なものが多く、捨てずに取っておく方も多いのではないでしょうか?私はそれらを再利用して、プレゼンテーションボックスを作り、スイーツを入れる容器にします。作り方はとっても簡単。テーブルクロスを作った際の端切れを、カルトナージュのようにボックスに貼るだけです。両面テープを使えば簡単にできますね。そして、イエローの布やリボン、造花で飾り付けをして完成。サステナブルな感覚を暮らしに取り入れる新鮮さを感じながら、手土産をくださった方への感謝や、お招きする方々の喜ぶ笑顔を想像しながら準備するのも楽しいですよ。

ゲストが喜ぶ顔を想像しながら飾り付ける至福のとき

プレゼンテーションボックスが、友人とのトーキングフィギュアに

ゲストが到着する前に、色違いの生地を貼った大きさが違うとりどりのボックスを、テーブルに高低差をつけるためのステンレスライザーで変化をつけたテーブルのセンターにレイアウトします。ゲストがボックスをひとつ選んで席に着いたら、さあ、楽しいティータイムの始まりです! ボックスの蓋を開けると、美しくラッピングされた焼き菓子など、見ているだけで楽しくなるお菓子が目に飛び込んできます。お菓子はつまんでお召しあがりいただけるフィンガースイーツに仕立てました。安心してお召しあがりいただけるよう、フィンガーボールを添えておきます。 「このボックスは以前あなたにいただいたあのお菓子の箱なのよ」「この四角のボックスには、ジョーマローンの香水が入っていたのよ、おしゃれなデザインだから捨てられなくて…(笑)」 こんなふうに、手作りのボックスがトーキングフィギュアとなって、かしこまった雰囲気があっという間に和みますよ。

ライザーで高低差をつけると、立体感が生まれます

色鮮やかなお菓子でサプライズを

ゲストにお招きしたおふたりに、コメントをいただきました。
千香さん:三弥子先生手作りのボックスはまるで玉手箱のようで、開ける前からワクワクしました。華やかな見た目で楽しめて、お腹も美味しく満たされて、しあわせなひと時を過ごせました。
志野さん:セッティングされたテーブルにはお手製のボックスが用意されていて、蓋を開けると宝石のように輝いたお菓子が詰まっていました。ぜひ私も先生を見習って、大切な家族や知人をお招きしたい気持ちになりました。

自然と会話が弾みます(左:志野さん、右:千香さん)

テーブルコーディネートのポイントは「同系色」

コーディネートの際に気を付けたいのは、お客様がどんな色の装いでも合うように、テーブルの上はあまりたくさんの色を使わずに、同系色でまとめること。今回はフランスのテーブルクロスブランド、ガルニエ・ティエポーのグリーン系の爽やかなテーブルクロスに、同じくフランスの磁器ブランド、名古屋の作陶家さんにオーダーした愛用のパーソナルプレート、主人のおばあさまから譲り受けたアンティークのティーカップを用意して、イエローのリネンのナフキンをさし色にしました。

気持ちが晴れやかになるナチュラルな明るい色でまとめました

グリーンのグラデーションにボタニカル柄が入ったジャカード織のテーブルクロスは、エレガントでありながら、リラックスしたムードを醸します。そこへ、シンプルなデザインのラウンドプレートとティーカップをコーディネートしました。ガラスのティーカップは、季節を問わずに使えて重宝しますよ。 テーブルのセンターにレイアウトするフラワーアレンジも、テーブルクロスの色と同じニュアンスの色の花材を選びます。グリーンをベースに、オレンジをさし色にしました。デンファレやオンシジュームで左右に長さを出して、広がりのあるフォルムにアレンジしたのがポイントです

左:涼しげなガラスもお茶を入れれば温かい雰囲気になり、季節を選びません 右;フラワーアレンジメントは主張しすぎないよう、色味のニュアンスを合わせて

涼しげなガラスもお茶を入れれば温かい雰囲気になり、季節を選びません

フラワーアレンジメントは主張しすぎないよう、色味のニュアンスを合わせて

手作りと市販のアソートで、意外性のある組み合わせを演出

ボックスの中には、たくさんの種類のお菓子を詰め合わせますが、すべて手作りである必要はありません。今回も、ハンドメイドのクッキーや、ひと手間で簡単に作れるケーキのほかに、市販されているスイーツを組み合わせました。ヘルスコンシャスで美容効果も期待できるスイーツを選ぶと喜んでいただけますね。

最近は、オーガニックにこだわる市販のスイーツも増えています

若林三弥子先生がおすすめするティータイムセット

普段はガラスの茶器をメインにお使いの若林先生。今回は特別に、ご用意いただいたテーブルコーディネートにも合う磁器のティーセットを、先生ならではのエピソードやおすすめの使い方とともに紹介していただきました。

マイセン
波の戯れ ホワイト

ヨーロッパで初めて硬質磁器の制作に成功したマイセン。膨大なコレクションの魅力は緻密な絵付による素晴らしい柄の展開にもあると思いますが、「カオリン」を使って生み出す純白の磁器のシンプルな美しさを堪能できる、この「波の戯れ ホワイト」が私のもっとも愛するシリーズです。シュガーポットを前菜のフランの器に使ってお客様を驚かせた思い出もありますよ。

ティークリーマー、シュガーポット、ティーポット、ティーカップ&ソーサー/マイセン [松坂屋本館6階 リビング売場]

詳細はこちら
〈マイセン〉波の戯れ ホワイト

波の戯れ ホワイト ティーポット
1個 税込49,500円

波の戯れ ホワイト ティーカップ&ソーサー
1客 税込11,000円

波の戯れ ホワイト ティークリーマー
1個 税込11,000円

波の戯れ ホワイト シュガーポット
1個 税込22,000円

[取扱場所:本館6階 リビング売場]

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ロイヤルコペンハーゲン
ブルーフルーテッド ハーフレース シリーズ

ロイヤルコペンハーゲンのフラッグシップである、ブルーフルーテッド シリーズ。
プレーンが創業当時より制作され、次にフルレース、その後にハーフレースが発表されました。ハーフレースは、プレーン、フルレースと同様、美しいブルーの装飾が手描きで施され、さらに独自の特徴として、エレガントなレースの縁取りで華やかさをプラスしています。
おそらく、多くのかたがハーフレースをご覧になって「これくらいがちょうどいい!」とお感じになると思います。私もそのひとりです。こういった格式の高い器はつい「お客様用に」と仕舞い込みがちですが、普段遣いにしてこそ価値のあるもの。毎朝このカップでいただくハーブティーや紅茶が健やかな一日の始まりを告げてくれます。

ティーポット、クリーマー、シュガーボウル、ティーカップ&ソーサー/ロイヤルコペンハーゲン [松坂屋本館6階 リビング売場]

詳細はこちら
〈ロイヤルコペンハーゲン〉
ブルーフルーテッド ハーフレース シリーズ

ブルーフルーテッド ハーフレース
ティーポット 1,000ml
1個 税込55,000円

ブルーフルーテッド ハーフレース
ティーカップ&ソーサー 220ml
1客 税込22,000円

ブルーフルーテッド ハーフレース クリーマー
1個 税込22,000円

ブルーフルーテッド ハーフレース シュガーボウル
1個 税込38,500円

[取扱場所:本館6階 リビング売場]

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初回はニューノーマルな今にそって形を変えるティータイムの楽しみ方をご紹介しました。ひとつのプレートをシェアする機会が減っても、ゲストを歓迎する気持ちは変わらない、そんな想いを込めたコーディネートでおもてなしをしたいものですね。
次回は、手作りのボックスの中に入れたスイーツのレシピやおいしい紅茶の淹れ方などをご紹介します。お楽しみに。

次回は10月下旬の更新を予定しています。

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若林三弥子 MIYAKO WAKABAYASHI

同志社大学法学部法律学科卒業後、商社に勤務。 結婚後、夫の転勤に併って中近東・南米各国で生活。専業主婦として、料理の腕と、おもてなしのセンスを磨く。2005年、北鎌倉の自宅にて、料理教室『boa mesa』(ボアメーザ。ポルトガル語で”素敵な食卓”の意味)を始める。“8人1クラス”のデモンストレーション形式で行われる人気の料理教室には、450人の生徒が通い、さらに1,000人以上がキャンセル待ちをしている(現在はコロナ禍のためお休み)。YouTube「おくちにあえば、うれしいです」も好評配信中。日々のエッセイやおうちごはん公開、レシピ動画などはオンラインサロン「Familia boa mesa」で毎日公開している。