I AM ME vol.3
あなたの個性に光を当てる、メンズコスメ入門


河合利恵|セクシュアリティ講師

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河合利恵
セクシュアリティ講師

愛知県生まれ。長年の看護師経験をもとに、自分らしさを見出すサポートをするセクシュアリティ講師として活躍中。学びの場「Freedom Heart」主宰。

河合利恵

セクシュアリティ講師

長年にわたる看護師人生の中でバーンアウト(燃え尽き症候群)を経験したことにより、自分らしく生きることの魅力に出会ったセクシュアリティ講師 河合利恵さんに、自己実現を叶えるためのヒントについてお話しいただきます。全3回の連載を通して、個性あふれる4名のゲストとともに、「私らしさ」を取り入れる方法を見つけていきましょう。

メイクもスキンケアも、ボーダレスに楽しむ時代。

その人の印象をパッと明るくするコスメや、お肌をいたわるスキンケアアイテム。過去には女性だけのものと思われていた「お顔を着飾る」アイテムたちは、今やどんな人でも楽しめる趣味やリラックス方法の一つになっています。忙しい毎日の中で、一息ついて自分と向き合う時間をくれるスキンケアと、1日のモチベーションを上げるさりげないメイクを取り入れてみませんか?

スキンケアは、男女関係なく必要です!

みんな同じ人間なのに、男性だけスキンケアが不必要なはずはありません。誰だって肌が乾燥すれば保湿したくなるはず。ひと昔前は「スキンケアは女性のもの」という固定概念が根強くありましたが、最近はやっと、みんなが化粧水や乳液を使うことが当たり前になってきています。近い未来には、どんな人ともニュートラルにスキンケアやコスメの話が盛り上がるようになったらいいな、なんて思いますね。
さて、これからスキンケアを始める男性の最初の一歩として、メンズコスメは心強い存在ですよね。しかし、メンズのスキンケアには皮脂に特化したものが多く、肌に合わない方もいらっしゃいます。自分に合うものを選ぶことを意識して快適なスキンケアライフを送りましょう。

まずは基本を押さえよう

スキンケアの基本のステップは洗顔→化粧水→乳液の3つでしょうか。お風呂を出てから乾燥を防ぐために化粧水と乳液を使いますが、これを続けるだけでもやるのとやらないのではかなり違います。
僕が実際にやっているスキンケアは、クレンジング→洗顔→導入美容液→化粧水→アイクリーム→美容液→オールインワンの7ステップです。

クレンジングは毛穴の黒ずみを落としてくれる効果があるので、メイクをしていないときも使います。また、入念なケアの最後にオールインワンを使うのでよく驚かれますが、(注:オールインワンは化粧水・乳液・クリームなどを1つで済ませられる時短スキンケアアイテム)昨今、外出時に必要不可欠なマスクに油分を奪われがちなため、今の僕の肌には合っている方法なんです。しかし、これはあくまで僕なりのスキンケアなので、みなさんの肌に合ういい方法を見つけてくださいね。
あと、スキンケアで忘れてはいけないのが毎日の日焼け止めです。シミは美容医療で比較的簡単に取ることができますが、日焼けによって生じるたるみをカバーする治療はとっても大変なんですよ…!

左:〈SHISEIDO メン〉
美容液:アルティミューン パワライジング コンセントレート 30ml 税込7,700円
保湿液:モイスチャライザー EG 100ml 税込4,400円
クリーム:スキンエンパワリングクリーム 50g 税込13,200円
日焼け止め:クリアスティック UVプロテクター SPF50+・PA++++ 20g 税込3,080円
[松坂屋本館1階]

〈SHISEIDO メン〉
美容液:アルティミューン パワライジング コンセントレート 30ml 税込7,700円
保湿液:モイスチャライザー EG 100ml 税込4,400円
クリーム:スキンエンパワリングクリーム 50g 税込13,200円
日焼け止め:クリアスティック UVプロテクター SPF50+・PA++++ 20g 税込3,080円
[松坂屋本館1階]

右:〈オルビス〉
乳液:ミスター モイスチャー 50g 税込2,420円
化粧水:ミスター ローション 150ml 税込2,200円
クリーム:ミスタ― フェイシャル ナイトクリーム 50g 税込2,970円
クレンジング洗顔:ミスター クレンザー 100g 税込1,980円
洗顔:ミスター ウォッシュ 110g 税込1,540円
[松坂屋南館1階]

印象を明るくする、仕込みメイクの魔法

お出掛けするときなど、自分の気持ちのオンオフを切り替えるためにメイクを取り入れています。普段は下地だけで済ませて、お休みのときはベースと眉毛を書くくらいです。僕は目がはっきりしていて、アイメイクをするとやりすぎになってしまうんです。自分の顔をベースに、個性を活かすのが僕のメイクへの考え方ですね。

今回試したアイシャドウは、塗っている感がないのに目元に奥行きが出るバランスが好きです。クリームタイプなのでよれにくく、密着感も◎。ノーズシャドウにも使えそうです。リップを合わせるなら、⾃然な⾎⾊感を出してくれるカラーを選びたいですね!

〈RMK〉
アイシャドウ:ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ 04 税込4,400円
[松坂屋本館1階]

〈RMK〉
アイシャドウ:ザ ベージュライブラリー アイシャドウデュオ 04 税込4,400円
[松坂屋本館1階]

〈GIVENCHY〉のアイテムの中で気になったのは、スティックタイプの下地「ミスター・マット・スティック」です。ひと塗りで肌がなめらかになって、明るい印象になったので驚きました。塗った瞬間よりも、数時間経った後に自分から出てくる皮脂を活かすタイプの下地という印象ですね。密着感があるのでこの下地の上に色付きのパウダーを乗せるのも良さそうです!

〈GIVENCHY〉写真左から
下地:ミスター・マット・スティック 税込5,940円
下地:ミスター・ヘルシー・グロウ・ジェル 税込6,490円
コンシーラー:ミスター・コレクティング・ペン No.130 ミディアム 税込5,390円
[松坂屋本館1階]

〈GIVENCHY〉写真左から
下地:ミスター・マット・スティック 税込5,940円
下地:ミスター・ヘルシー・グロウ・ジェル 税込6,490円
コンシーラー:ミスター・コレクティング・ペン No.130 ミディアム 税込5,390円
[松坂屋本館1階]

コスメブランド〈M·A·C〉の男性スタッフ コダニさんに聞く、自然なメンズ眉の作り方

顔の印象を最も左右すると言われている眉毛。松坂屋名古屋店〈M·A·C〉のビューティーアドバイザーとして働く男性スタッフ コダニさんに、メンズ眉の書き方のコツを教えてもらいました。

MACHAさん:僕の普段の眉メイクは、眉毛の足りない部分を書き足すくらい。以前は結構しっかりと眉山を作っていましたが、年齢とともに少しずつ顔が下がるので、最近は眉山を作らず顔のバランスが自然になるよう気をつけています。
スタッフ:ナチュラルに自分を引き立たせることを心得てらっしゃるんですね!素晴らしいです。
眉を書くときは黄金比に近づけると良いです。小鼻と目頭を結んだ位置に眉頭、小鼻と黒目の外側を結んだ位置に眉山。最後に目尻の延長線上に眉尻がくるようにすると、きれいな仕上がりになるんですよ。では、そんな黄金比をふまえて、眉をきれいに書くコツをご紹介します。

1.毛流れをスクリューブラシで整える

2.アイブロウペンシルを使って、眉山から眉毛を書いていく
スタッフ:毛流れに沿って1本1本足していくようにすると、“書き過ぎて眉毛が濃くなってしまった!”なんてことにもなりづらいです。

3.眉尻を書く
スタッフ:目尻のカーブに沿って書くと横顔がきれいに見えますよ。

4.アイシャドウとブラシを使って眉頭を作る
スタッフ:すこし薄めに書くようにすると、眉頭から眉尻にかけて色が濃くなるグラデーションができて綺麗な眉毛になります。

5.眉マスカラを塗る
スタッフ:眉尻から眉頭にかけて、毛を逆立てるようにして塗ってみてください。そうすると根元までしっかり色が乗って、色むらのない仕上がりになります。その後は空気を含ませながら、逆立てた毛を元の位置に戻していきます。眉に色をつけると一気に垢抜けた印象になるので、眉メイクの仕上げとして使ってみてくださいね。
これで、完成です!
MACHAさん:眉をしっかりと書くと顔のパーツがキュッと小さくなる感じがしますね!これは新発見でした。

スタッフ:眉毛は顔のパーツで一番印象が変わる部分なので、メンズが1度は試す価値のあるポイントメイクの1つだと思います。最近は男性のお客様も増えていて、眉メイクを初めにご案内させていただくことも多いんです。
MACHAさん:コスメブランドの売場に男性スタッフがいると、メンズはかなり心強いですね。相談のハードルがグッと下がって助かります!これからは眉の形だけでなく、色にもどんどんこだわって、メイクをより楽しんでいきたいです。

眉メイク前

眉メイク後

〈M·A·C〉
A.眉マスカラ:アイブロウ ビッグ ブースト ファイバー ジェル スパイクト 税込3,300円
B.アイシャドウ:スモール アイシャドウ チャコールブラウン 税込2,750円
C.アイブロウ:アイブロウ スタイラー スパイクト 税込2,750円
D.眉用ブラシ:#208S アングルド ブロウ ブラシ 税込4,070円
[松坂屋南館1階]

無駄がなく、仕事などでも右肩上がりに成長することがよいとされた時代に比べ、自分と向き合う時間が増えた昨今。ファッションや化粧品においては、男性用・女性用といった表記をなくしていくことも好きなものを選びやすくするための方法の一つかもしれません。また、そういった壁をアイデアで壊していくクリエーターと、それを支えるメーカーとのコミュニケーションがうまく行くことによって社会は変わっていくのだと思います。身に纏うものに関わっている会社には、そういった発信をどんどん増やしていって欲しいですね。


今回はスキンケアとメイクをジェンダーレスに楽しむ方法や、メンズならではのメイクに対する考え方をご紹介しました。全3回の連載を通じ、さまざまなボーダーを超えて「着飾ること」の魅力やワクワクを感じていただけたでしょうか?この連載をきっかけに、あなたらしい「好き」を見つけていただけたら嬉しく思います。

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河合利恵 TOSHIE KAWAI

愛知県生まれ。セクシュアリティ講師・フリーランスナース。「生きる」を学ぶスクール「Freedom Heart」、介護保険対象外の柔軟な生活支援サービス「フリーダムケア・ももい」代表。長年の看護師経験をもとに、いのちと生の視点から、具体的な性の悩みや問題、よりよいパートナーシップに繋げるカウンセリングやセミナーを開催中。人々が自分らしさを見出すための多角的なサポートに取り組んでいる。

※掲載品は2022年5月31日時点の取り扱い商品・価格です。商品の内容や価格は変更になる場合がございます。
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※写真はイメージです。撮影用の装飾品は商品に含まれておりません。