触っただけで癒される、
ナチュラルベーシックの
カシミヤストール

文/天野 志穂
2020/10/27

NATURAL BASIC

ストール

無染色のカシミヤが生み出す
自然の優しい色に包まれて

「大切にしたのは、”染めていない”そのままの心地よさ」をコンセプトに、素材そのものの魅力を最大限に引き出したものづくりに真摯に取り組んでいる「ナチュラルベーシック」。1923年創業の服飾雑貨メーカー「川辺」から2000年に誕生したストールブランドです。
まず驚かされるのが、徹底した原材料へのこだわり。「ナチュラルベーシック」ではスタート当初から、柔らかさや軽さ、温かさの質が格段に違うカシミヤ山羊のふわふわの産毛を採用。年に一度、5月ごろの生え替わり時期に毛を梳くことで摂れるカシミヤ山羊の内側の細く柔らかい産毛は、そこから選別や汚れの洗浄などの工程を経ると、一頭から摂れる量はなんとおよそマフラー1枚分。その希少性から「繊維の宝石」と呼ばれているのだとか。使用するカシミヤは中国の内モンゴル自治区で生産されたものがほとんどで、スタッフが実際に現地に赴き、自分たちの目で吟味した上質な素材だけを使用しているそうです。
そして、染めないというのも「ナチュラルベーシック」ならではのスタイル。染色をしないということは、カシミヤにとってもストレスがなく、ほんのり艶やかな優しい肌触りの糸になるのだそう。「素材そのままの柔らかさ、軽さ、温かさ、触れた時の気持ちよさ」を伝えたいという理由で、無染色のカシミヤを選択するところに、ブランドの“より自然に”という想いが強く感じられます。何より自然のそのままの色は、決して人工的に作ることのできない贅沢な色ですから。
そんな厳選された無染色のカシミヤで作られたストールは、触った瞬間に心がほっと安らぎ、思わず微笑んでしまう柔らかさ。ナチュラルなベージュカラーは、肌馴染みもよく、顔周りに優しい印象を添えてくれます。とても軽く保温性・保湿性に優れているので、まさにこれからの寒い季節の必需品。しかも、高級素材であるカシミヤのクオリティに対して、手に取りやすい価格というのが、老舗メーカーのブランドだからこその最大の強みであり、魅力ではないでしょうか。長く愛用でき、人にも環境にも優しい、本当に良質なものを知ることは、豊かで美しい生活への第一歩。ぜひ、「ナチュラルベーシック」のカシミヤストールに実際に触れて、素材そのものの心地よさを肌で感じてみてください。

フラワー刺繍がアクセントに。巻き方次第でいろいろな表情にアレンジできる大判タイプ。

カシミヤの毛をブレンドすることで微妙な色を表現。編み地の切り替えが、マフラーに繊細なニュアンスを添えてくれる。

ナチュラルベーシック

ストール/マフラー

上(約50cm×170cm):税込18,700円

下(約40cm×85cm):税込11,000円

/本館1階

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ファッションエディター

天野 志穂

Shiho Amano

1973年神奈川県生まれ。上智大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『Vingtaine』、『ELLE Japon』のファッション担当を経て、2013年渡英。2018年に帰国した後、フリーランスとして活動。雑誌やWEB、広告などでディレクション、編集、執筆を行う。