上質な冬のおしゃれを約束する、チヴィディーニのアルパカシャギーコート。

文/天野 志穂
2020/09/01

CIVIDINI

アルパカシャギーコート

極上の素材に洗練されたカラー、
優しく上品なスタイルが叶う一着。

トレンドに左右されることのない、モダンでリュクスなスタイルを得意とする「チヴィディーニ」。建築学を先行したピエロ・チヴィディーニと一流メゾンのアトリエでキャリアを積んだ妻のミリアムが1988年にスタートした、ミラノ発のブランドです。90年代後半、雑誌の新人編集者だった私が初めて「チヴィディーニ」を知ったときは、ニットウェアがメイン。しかもとっても手の込んだ複雑な技法を用いたアイテムが多く、ニットの可能性に感嘆したのを憶えています。今では、レザー雑貨を含むレディ・トゥ・ウェアコレクションを展開し、その世界観を表現。ブランド創立以来変わらない、伝統的なクラフツマンシップとモダニティを融合させた上質かつ革新的なコレクションで、世界中の知的で洗練された女性たちを魅了し続けています。

今回ご紹介するのは、ブランドが誇る高い技術力と上質な素材で作られたアルパカシャギーコート。デザイナー夫妻の1970年代の美しい感覚や思い出をコンテンポラリーなデザインに落とし込んだ、2020年秋冬コレクションの新作です。アルパカ65%のロングシャギーウールは、柔らかく、弾力性があり保温性に優れているだけでなく、滑らかでラグジュアリーな表情がこの上なく贅沢。さらにこのコートの魅力を引き立てているのがカラーです。ブラウンともベージュとも言い難いニュアンスカラー。ブラウンとネイビーの色使いにおいては、イタリア人ほど上手な人たちはいないと個人的には考えていて(ミラノ出張のたびにうっとりしたものです)、このカラーもまさにそれ。なんとも言えずノーブルで奥深く、それでいて肌なじみのいい発色に、デザイナー夫妻のセンスを感じずにはいられません。

上質なアルパカウールはソフトで肌触りが良く、一度着たら手放せなくなるほど。保温性も抜群です。

着こなしやすいベーシックなデザインながら、大きめのポケットと襟がカジュアルなアクセントになり、ほどよくこなれた雰囲気に。今年なら、オーバーサイズ気味にざっくり羽織るのが気分です。付属のベルトでウエストマークすると、また違った印象に仕上がるので、デイリーなスタイリングにはもちろん、ドレスアップした際のアウターとしても活躍してくれそう。コーディネートを大きく左右するコートこそ上質かつ着心地のいいものを、そう考えている方におすすめの一着です。纏った人だけが、この魅力に気づくはず。

カジュアルなパンツルックにもなじむ、汎用性の高いシンプルなデザインが魅力。

チヴィディーニ

アルパカシャギーコート 税込385,000円

/本館4階

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ファッションエディター

天野 志穂

Shiho Amano

1973年神奈川県生まれ。上智大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『Vingtaine』、『ELLE Japon』のファッション担当を経て、2013年渡英。2018年に帰国した後、フリーランスとして活動。雑誌やWEB、広告などでディレクション、編集、執筆を行う。