フランス靴の代名詞
「J.M. WESTON」による
エスプリの効いた
アイコニックな一足

文/森下隆太
2021/9/10

J.M. WESTON

ゴルフ

どんな装いも受け止める、
唯一無二の存在モデル「ゴルフ」

紳士靴の世界には名作と呼ばれるものがいくつもあります。履き心地とデザインが主な指標になるのですが、そこに“合わせやすさ”を加えてみましょう。どんなファッションにも対応する汎用性の高さ、という指標です。この3つの軸で採点すると、必ず上位に入ってくるのが「ジェイエムウエストン」のゴルフというモデルです。

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    ジェイエムウエストンは1891年にフランス中部のリモージュにて創業。転機となったのは、二代目ユージン・ブランシャールのアメリカへの遊学です。彼はマサチューセッツ州ボストン近郊のウエストンで、質実剛健なグッドイヤーウェルト製法を習得します。1922年にはジェイエムウエストンの名を商標登録、パリに1号店をオープンさせました。
    このグッドイヤーウェルト製法を生かして1955年に誕生したのが「ゴルフ」です。これは、イギリスとフランスの間に位置するジャージー島出身の伝説的なゴルファー、オーブリー&パーシー・ブーマー兄弟にインスピレーションを得て作成されました(2人とも芝生の上では常にジェイエムウエストンのシューズを着用していたことでも有名)。
    また、現在でも創業時と同じ工場で製造を続けているのも特筆すべき点です。およそ200名の職人が、1足の靴を150もの工程を経て作り上げます。一足に掛かる時間は約2ヵ月。皮革の裁断、アッパーの縫合、靴底の成形、組み立て、レザーの艶出しなど、一つ一つの技術が最高峰。これは培ってきた経験に裏打ちされたものであり、美しさと堅牢さを兼ね備えた一足につながります。

    スッキリとしたフォルムながら、トゥやコバなど随所にボリュームを感じる作り。この均整の取れたデザインによって、振り幅のある装いに対応。

    丸みを帯びたトゥ、そしてアッパーからヒールにかけての無駄のないフォルムが美しさを担保し、控えめに張り出したコバ、5アイレットの外羽根が適度にくだけた印象を醸し出します。ここまでドレス感とカジュアルさを両立させたモデルは極めて少なく、これはゴルフならでは。優美なイタリアンクラシコから、かっちりとしたブリティッシュトラッド、ラフなアメカジまで、どんなファッション、どんなボトムスと合わせても違和感なく馴染み、装いを格上げしてくれます。グッドイヤーウェルト製法なので、ソールの張り替えができ、サステナブルという観点から見ても時代にマッチしています。一足あれば、重宝すること間違いなしです。

    フランスらしい保守的なエレガンスに、堅牢で剛健な製法が合わさった唯一無二の一足。ミッドソールにはコルクが入れてあり、歩行性も上々。

    〈ジェイエムウエストン〉

    ゴルフ 税込137,500円

    /北館1階

    ※数に限りがございますので、品切れの際はご了承ください。

    ファッションエディター

    森下 隆太

    Ryuta Morishita

    1986年熊本県生まれ。早稲田大学卒業後、編集プロダクションを経て、雑誌「HUgE」「MEN’S CLUB」の編集に携わる。現在はフリーランスとして広告やカタログ、雑誌を中心に活躍中。ファッションのみならず、文学、映画など様々なカルチャーをこよなく愛する。