モダンな着こなしの主役になれる、
アドーアのリバー仕立てコート。

文／天野 志穂

2020/09/01

ADORE

コート

上質なウールカシミヤ素材と絶妙なツートーンカラーがエレガント。

今年、15周年を迎えた「アドーア」。デビュー以来、人生もおしゃれも謳歌したい大人の女性のために、時代性にマッチしたラグジュアリーなワードローブを提案しているブランドです。クチュール的なクオリティと華やかなデザイン、トレンドのスパイスがほどよく利いたコレクションに、厚い信頼を寄せている方も多いのではないでしょうか。私が思う「アドーア」の魅力は、単にシンプルだったり、ベーシックになりすぎないところ。計算されたシルエット、ディテールに、今のムードや気分を上手に落とし込んでいるので、感度の高さと個性をさりげなく感じさせるスタイルに仕上がるのです。
今回ご紹介するリバー仕立てのコートも、とても「アドーア」らしい一着。この秋冬のテーマに“TEXTURED/テクスチャード”を掲げ、幸せを感じる手触り、温もりを感じる手仕事、丁寧に仕上げられた素材などにフォーカスを当てていることもあり、コートもウールカシミヤを使用しています。糸から別注で作り上げたこだわりのリバー素材は、軽く起毛し、温かく滑らか。ケープのディテールを取り入れたコートとフード付きストールがコンビになったデザインで、ストールを取り外せばノーカラーコートとしても着用でき、コーディネートの可能性が広がります。そして今年らしさの鍵を握るのは、なんと言ってもシルエット。少しオーバーサイズ気味にさっと羽織れ、横からのフォルムが美しいのもポイントです。アウターのような大物だとついベーシックな色を選びがちですが、おすすめはトープ×ミント。ニュアンスカラーのツートーンが、重くなりがちな冬の着こなしを軽やかに見せてくれ、思わず見惚れてしまうほどフォトジェニック。いつもの着こなしをアップデートしたいなら、旬の空気を纏った新しいコートを投入してみては。