神戸発アタオのロングセラー、
バッグ“エルヴィ”と
財布“リモヴィトロ”

文/天野志穂
2021/6/10

ATAO

財布・バッグ

クラフツマンシップに裏打ちされた
スペシャル感のあるレザーグッズ。

トラッド&エレガントなイメージで注目を集めているバッグブランド「アタオ」。ブランドその名の由来は『Attaining the “TAO”』(TAO=“道”)、職人道を究めたいという想いを込めた造語から。もともとは2006年に神戸・芦屋の閑静な住宅街の専門店からスタートし、神戸随一のファッションエリアと名高い旧居留地に本店を構えました。デザインのコンセプトは”トレンチコートに似合う“バッグ。永遠のベーシックアイテムにしっくりとなじみ、それでいてニュアンスをプラスできるデザインが特徴です。それを叶えるのが、「アタオ」らしい素材の選び方。日本の職人の手仕事による丁寧なモノ作りにこだわり、素材の魅力を最大限に引き出したバッグや財布は、上質さと洗練さを兼ね備え、ファッション感度の高い神戸の女性たちの話題を呼び、今では全国に店舗を構えるほどに。

まずに手に取ってほしいのが、バッグの中でも人気ナンバーワンの“エルヴィ”。シンプルなデザインで、毎日持っても飽きがこないと2006年の発売以来ロングセラーに。その秘密は、オンオフ問わず使えるサイズ感と、デイリーユースにも耐えられる丈夫な特注のレザーを使用していること。使ううちに、柔らかくて、くったりとした風合いへと経年変化を楽しめるのもポイントです。今回ご紹介するアーモンドカラーは、キャメルとピンクの中間のような、なんとも言えないニュアンスのある色味で、コーディネートに合わせやすく、フェミニンでこなれた雰囲気を演出してくれます。

取り外し可能なショルダーストラップベルト付きで、着こなしに合わせてトートとショルダーの2wayで使える。

ゴールドの金具やビスがさりげないアクセントに。職人の手によって丁寧に仕上げられたディテールの美しさが際立つ。

シボ感のある上質で堅牢なレザーは、使うほどにくったりとなじみ、柔らかな表情へと育つ。

そして、ブランドを語るうえで欠かせないのが、「アタオ」のシグネチャー的存在でもある長財布“リモ”シリーズです。手に取った瞬間に感じるしなやかな肌触りは、バッグと同様、上質な素材にこだわった証。L字ファスナーで使いやすさをとことん追求したデザインは、一度使ったら手放せないほど。また、薄手なのに、カードやコインを入れても綺麗に収納でき、スマートなのは、バッグ職人が仕立てているからこそなせる技なのです。テキスタイルやカラーバリエーションも豊富で、なんとラインアップは100色以上! 特に、繊細なカラーパレットが美しい、イタリアの大聖堂のステンドグラスを表現した“リモヴィトロ”は、イタリアで作られたレザーで、手作業で色の濃淡を調節しているため、同じ模様がまたとないというのが魅力。しなやかなレザーに透明感のあるエナメル層を重ねることで生まれるニュアンスのある表情には、特別な存在感があります。世界でひとつだけというスペシャル感を、毎日使うたびに実感できるのも嬉しいものですよね。

タッセルがアクセントになった、L字ファスナーのロングウォレット。使い心地のよさにリピーター続出。

外側にはファスナーポケットがあり、鍵やチケットなど、なくしたくないものを入れておくのに便利。

「桜」をテーマにしたカラー、チェリー。職人が手作業で一滴ずつ色をランダムに垂らしていくことで、ガラス細工のような美しい仕上がりに。

〈アタオ〉

エルヴィ(バッグ) 税込43,780円

リモヴィトロ(財布) 税込31,900円

/南館地下2階

※数に限りがございますので、品切れの際はご了承ください。

ファッションエディター

天野 志穂

Shiho Amano

1973年神奈川県生まれ。上智大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『Vingtaine』、『ELLE Japon』のファッション担当を経て、2013年渡英。2018年に帰国した後、フリーランスとして活動。雑誌やWEB、広告などでディレクション、編集、執筆を行う。