知育玩具の生みの親、
ボーネルンドのおさかなシロフォン

文/天野志穂
2021/11/12

ボーネルンド

おさかなシロフォン

日本中の子どもたちに
豊かなあそび環境を届けるために

世界の魅力的なあそび道具が並ぶ「ボーネルンド」は、実は日本の玩具会社だとご存知でしたか?約40年前、当時のヨーロッパでは、子どもの権利やあそびの大切さはあたりまえのように尊重されていて、子どものまわりには豊かなあそび環境があったそうです。でも、日本に目を向けると、子どものあそびについてそれほど真剣に考えられていない。そこで「遊具や玩具の開発に、もっと子どもの成長のためという視点を持ちたい。日本でもヨーロッパと同じように、豊かなあそび環境を子どもに届けたい」とスタートしたのが「ボーネルンド」なのです。子どもの健やかな成長にあそびを通して役に立ちたい。創業以来ブレないその強い理念のもと、「あそびから未来を変える」というスローガンを掲げ、より豊かなあそびを生み出し、子どもの生きる力を育むあそび環境づくりを応援し続けています。狭義の意味での「おもちゃ」を含め、机、草花、小石などとりまくすべてのものが子どもにとってはあそびを生み出す道具。その意味を込めて、おもちゃではなく「あそび道具」と呼ぶのだとか。

小さな子どもでも叩きやすいように、幅の広い大きめの鍵盤を採用。

初めて出合う楽器は
正確で美しい音を奏でるものを

世界中のあそび道具を独自の基準でセレクトしている「ボーネルンド」。でも、世界中を探しても理想とするクオリティのものが適正な価格で見つからないこともありました。そこで、できるだけ多くの子どもに使ってもらえる価格で、素材、質感、デザインのすべてにこだわったものを自社ブランドで作り始めることに。そのひとつが、おさかなシロフォンです。
美しい音に敏感な赤ちゃんが初めて触れる音の大切さを重視し、試行錯誤の末、作り上げたオリジナルの木琴で、専門家の手によって調律された本格派。群馬県にある赤城山と榛名山を臨む、古くから木工加工が盛んな地域の工房で作られています。優れた伝統の木工技術を活かし、木材選びから成型、着色、組み立て、調律まで、その工程は13にも及びます。

木材問屋から特に良質なものを直接仕入れ、プロの職人が丁寧に素材を仕上げている。

音質に大きく影響する鍵盤を留めるネジは、子どもが外しにくいよう特別仕様に。

プロ用のマリンバにも負けない正確な音階は、専門の調律師が調整。音色まで手作業で確認している。

こだわりとあそび心が詰まった
オリジナルのあそび道具

1オクターブの音階で、どの音を叩いても即興で素敵なメロディが奏でられる、おさかなシロフォン。和音で奏でると音色や音程の美しさがよくわかります。さらに、愛嬌のある魚の表情、子どもが座って叩きやすいサイズ、先が丸いバチなど、「ボーネルンド」のこだわりとあそび心がたっぷり。また、本物の楽器同様、長く使い続けられるように修理や調律のサービスなどのアフターケアもしっかりサポートしてくれるのも嬉しいポイントです。誕生祝いにもおすすめの逸品。贈った子どもが楽しくあそぶ姿や笑顔が思い浮かぶ、それだけで大人も幸せな気分になりますよね。

思わず話しかけたくなるような魚の表情も、おさかなシロフォンの大きな魅力。

〈ボーネルンド〉

おさかなシロフォン 税込11,000円

/本館5階

※数に限りがございますので、品切れの際はご了承ください。

ファッションエディター

天野 志穂

Shiho Amano

1973年神奈川県生まれ。上智大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『Vingtaine』、『ELLE Japon』のファッション担当を経て、2013年渡英。2018年に帰国した後、フリーランスとして活動。雑誌やWEB、広告などでディレクション、編集、執筆を行う。