WALL MUSEUM
Photo by Kenji Aoki
Reconstruct Reality
スマートフォンがカメラやセンサーを通じて現実を忠実に再現できるようになった今、
私たちが社会や世界を実感するきっかけはどこにあるのか。
本展では、大越の代表作《Surface drawing》と、
新作《リコンストラクト・リアリティ》の2つのシリーズを展示する。
《Surface drawing》は、
iPhone Proに搭載されるLiDARスキャナによって解釈された世界を可視化することで、
モバイルデバイスと身体が捉える風景の差異を顕にし、
世界を捉える新たな視覚体験を提示する。
そして新作《リコンストラクト・リアリティ》は、
鈴木禎次氏によって大正14年に造られた名古屋松坂屋の7号階段を舞台に制作を行った。
7号階段は戦災後、度重なる増改築が行われているが、
店内において唯一100年前当時の面影を残しており、松坂屋の地下から屋上までを繋げる階段である。
大越はこの階段を舞台に、スマートフォンを使って空間を3Dスキャン・再構築する。
また、一方で自らの身体で「動く」行為を通して現実を実感していく。
100年の時間を蓄積したこの場所に対し、作家自身が身体の限界まで動くことで、
機械の計測とその場に積み重なった時間の重みとの間にずれを生じさせる。
技術が現実を忠実に再現しようとするほど、私たちが世界を実感する契機は、
身体や物質を通じた経験の側へと移行していくのではないだろうか。
《リコンストラクト・リアリティ》は、この問いを、100年の歴史を持つ階段という場所と、
作家自身の身体という二つの「物質」を通して提示する。
2026/7/15(水)→8/25(火)
大越 円香
Photo by Kenji Aoki
- 大越 円香/アーティスト、研究者
- 秋田県生まれ。名古屋大学大学院情報学研究科博士後期課程在学中。2023年情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了、2020年秋田公立美術大学ビジュアルアーツ専攻卒業。
大越が作品の主題とするのは、「テクノロジーを通した世界の見方」である。特に、スマートフォンに搭載されたカメラやセンサー、周縁技術を起点とし、我々の日常に浸透するテクノロジーに対して批判的な視点から芸術実践を行う。主な展示に、個展 「Binocular Data Visualization」 (aaploit/東京)、群馬県立近代美術館コレクション展示:新収蔵作品展(群馬県立近代美術館)、個展 「Detection」 (anonymous studio/愛知)、アートアワードトーキョー丸の内2020(東京駅行幸ギャラリー)
公式サイトを見る
インストラー:株式会社A・do、ミラクルファクトリー、伊藤晴之輔、梅澤幸佑、山本将吾
撮影協力:小此木玲奈、阪口綾、佐藤史旺
制作協力:大日本印刷株式会社、株式会社DNPコミュニケーションデザイン、株式会社DNPマーコムプロダクツ
協力:aapolt
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SIDE CORE
8月26日(水)から



