松本明慶工房 仏像彫刻展
6月4日(水)→10日(火)
6階 催事場
会期:2025年6月4日(水)→10日(火)
会場:6階 催事場
営業時間:10時→18時30分
※入場は閉場の30分前まで
※最終日は17時閉場
入場料:無料
三百余体特別展示・販売
ごあいさつ
このたび、松坂屋上野店では、「大佛師 松本明慶工房仏像彫刻展」を開催する運びとなりました。
明慶先生は運慶・快慶の流れをくむ大佛師と呼ばれています。
17歳から佛師を志して63年。現在は京都大原野において、日々みほとけのお姿を彫り続け、艱難辛苦をかかえた現代を生きる人々の光明となれと打ち込んでおられます。
また、2024年大本山増上寺の開宗850年御忌大会において徳川家康公像及び厨子制作安置など、ますますのご活躍です。本展では師が造りあげた、息をのむほど精緻を極めた魂宿る仏像を一堂に集め、展観いたします。
ぜひ、この機会にご高覧賜わりますようご案内申しあげます。
[1] 毘沙門天 (楠/截金/7寸/総高42.0cm)
税込3,850,000円
[2] 普賢菩薩 (楠/截金/半跏3寸/総高34.0cm)
税込3,630,000円
[3] 地蔵菩薩 (白檀/截金/3寸6分/総高17.0cm)
税込3,300,000円
[4] 大黒天 (ねずみ付) (楠/3寸2分/総高20.0cm)
税込1,430,000円
[5] 十一面千手観音菩薩 (白檀/座2寸5分/総高27.0cm)
税込6,050,000円
[6] 白衣観音菩薩 (桧葉/彩色/6寸/総高37.0cm)
税込3,300,000円
[7][天台宗] 阿弥陀如来 (楠/淡彩色/座2寸5分/総高25.0cm)
税込1,430,000円
[8][真言宗] 大日如来 (楠/淡彩色/座3寸/総高25.5cm)
税込1,980,000円
[9][日蓮宗] 日蓮聖人 (楠/淡彩色/座2寸5分/総高14.5cm)
税込990,000円
[10][臨済宗・曹洞宗] 釈迦如来 (白檀/截金/座2寸5分/総高26.0cm)
税込3,630,000円
[11][浄土宗] 阿弥陀如来 (楠/5寸/総高30.0cm)
税込990,000円
[12][浄土真宗] 阿弥陀如来( 西本願寺) (白檀/截金/5寸/総高33.0cm)
税込3,740,000円
木の幹が傷ついたときに分泌される樹脂が、長い年月をかけて層をつくり、
長時間をかけて香木の状態になったものを「沈香」といい、ほのかに高貴な香りのする貴重なものです。
香木でつくられた彫刻は、家内安全を招くとも言われています。
[13] 普賢菩薩 (沈香/プラチナ截金/半跏1寸1分/総高10.0cm)
税込3,850,000円
[14] 不動明王 (沈香/プラチナ截金/2寸5分/総高13.0cm)
税込3,520,000円
人の心の中には鬼が棲む
心の中の鬼と向き合い、真実の自己を見つめ、その鬼を磨いて、 一生懸命することの大切さを教えてくれる作品です。
[15] 鬼 (魂) (桜/2寸5分/総高23.0cm)
税込1,320,000円
[16] 鬼に金棒 (蛙・てんとう虫付) (桜/淡彩色/3寸5分/総高19.5cm)
税込3,410,000円
稀少な香木、沈香で作られた芸術品としての仏像彫刻
沈香とは、東南アジアの特定の地域に生息するジンチョウゲ科常緑樹で、代表的な香木の一つ。 外的要因で傷が生じると、傷を 修復するために樹液が分泌され樹脂化するのですが、100年以上といわれる長い年月をかけその樹脂の成分が変質し、特有の 香りを放つようになったものが沈香と呼ばれます。
非常に稀少性が高いため価格は高騰し、現在では入手困難な香木です。仏像と岩となる台座は同じ沈香から彫られている一本 彫の作品。ヤスリを一切使わず、刃物だけで彫られた造形が美しい作品です。
プラチナ箔の截金細工
仏像荘厳の最も緻密な彩色技法である截金。
金箔よりも固く扱いの難しいプラチナ箔を竹刀(ちくとう)で僅かな風に もたなびく程の細い糸状に切り出し、一本一本筆で貼り模様を表現して いきます。
索朴な趣をもつ沈香と貴重なプラチナ箔の截金との組み合わせは、独特 ながら格調高い雰囲気を作り出しています。
堂々たる威厳と品格が漂う唯一無二の仏像彫刻。沈香の香りとともに気品漂う空間が生まれます。
[17] 青竹に蛙 (桜/淡彩色/総高22.5cm)
税込1,320,000円
[18] 童観音 (カエル付) (白檀/1寸1分/総高12.0cm)
税込1,760,000円
[19] 童地蔵 (楠/3寸7分/総高13.0cm)
税込187,000円
旅に出たり、修行に向かうときなども肌身離さず持たれていた厨子仏。
微細な彫りの技術で、堂の中に大宇宙が広がります。
[20] 聖観音菩薩 (厨子入) (白檀/截金彩色/1寸1分/総高15.7cm)
税込4,180,000円
香合とはお香を入れる器で、その内側に御仏が刻み込まれたもの。
生まれ年の干支に因んだ守護仏や信仰している仏様など、小さくて携帯に便利な香合仏は、お守りとしてお持ちいただけます。
[21] 香合仏 普賢菩薩 (白檀/截金/直径6.0cm)
税込990,000円
[22] 香合仏 大日如来 (白檀/截金/直径6.0cm)
税込990,000円
[23] 香合仏 十一面千手観音菩薩(白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[24] 香合仏 虚空蔵菩薩 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[25] 香合仏 文殊菩薩 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[26] 香合仏 普賢菩薩 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[27] 香合仏 勢至菩薩 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[28] 香合仏 大日如来 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[29] 香合仏 不動明王 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
[30] 香合仏 阿弥陀如来 (白檀/直径6.0cm)
税込550,000円
期間中、松本明慶工房スタッフが常駐し、展示品のほか、特別注文も承ります。
個人様、寺院様の古い仏像の修理、修復のお見積もりやご相談を無料にて承ります。お気軽にお声がけください。
大佛師 松本 明慶 略歴
1945年 | 京都市に出生 |
1962年 | 佛師を志し、仏像彫刻を始める |
1964年 | 京佛師・野崎宗慶師に弟子入り |
1979年 | 朝日新聞社・京都朝日会館にて個展を開催 |
1980年 | 京都伝統仏像彫刻会会員となる |
1981年 | 京都仏像彫刻家協会展にて市長賞を受賞 以後、十数回受賞 |
1985年 | 京都仏像彫刻家協会展にて知事賞を受賞 以後、十数回受賞 |
1988年 | フランス国立ギメ美術館(ルーブル美術館東洋別館)の 仏像100体の修復を担当 |
1991年 | 「大佛師」の号を拝命 |
1999年 | 世界最大級の木造仏、大弁財天坐像完成(鹿児島/最福寺) |
2002年 | 真言宗高野山金剛峯寺に恵果阿闍梨尊像を奉納 |
2004年 | 西国三十三観音霊場三十二番礼所、滋賀・観音正寺に 総白檀による十一面千手観音坐像丈六大仏を納める |
2005年 | 中越地震被災地・新潟山古志村に、復興地蔵九体を謹刻 |
2006年 | 京都市に京都に松本明慶仏像彫刻美術館を開館 四国八十八ヶ所霊場会の出開帳用ご本尊八十八体を納める |
2008年 | 比叡山延暦寺無動寺谷明王堂に不動明王像を納仏 |
2011年 | 京都府文化賞[功労賞]を受賞 |
2013年 | 京都市文化功労賞を受賞 |
2014年 | 高野山開創1200年記念中門再興事業の四天王 (修理2体・新造2体)を納仏 |
2015年 | 和歌山県文化功労賞を受賞 |
2018年 | 高野山別格本山清浄心院に不動明王像を納仏 |
2019年 | 京都仁和寺に阿弥陀如来像を納仏 |
2023年 | 滋賀石山寺に弥勒菩薩像を納仏 親子三代で石山寺より「大佛師」の号を拝命 |
2024年 | 東京増上寺に徳川家康像を納仏 親子三代で増上寺より「大佛師」の号を拝命 |
大佛師 松本 明観 略歴
1967年 | 京都市に出生 |
1986年 | 京都市銅駝美術工芸高等学校 彫刻科卒業 |
1987年 | 松本明慶工房に入門 |
2000年 | 「明観」の号を拝受 |
2001年 | 第40回京都仏像彫刻展にて、仏像彫刻家協会賞を受賞 (以後、2023年迄に仏像彫刻家協会賞を計5回受賞) |
2002年 | 西国三十三観音霊場・第二番札所 和歌山県・紀三井寺 より「大佛師」の号を拝命 第25回京仏壇・京仏具技術コンクール展にて 近畿経済産業局長賞を受賞 |
2003年 | 第26回京仏壇・京仏具技術コンクール展にて 京都府知事賞を受賞 |
2004年 | 伝統工芸士認定 |
2010年 | 第49回京都仏像彫刻展にて中外日報賞を受賞 (以後、2023年迄に中外日報賞を3回受賞) |
2011年 | 第34回京仏壇・京仏具技術コンクール展にて 京都市長賞を受賞 |
2014年 | 第37回京仏壇・京仏具技術コンクール展にて 京都商工会議所会頭賞を受賞 |
2015年 | 第38回京仏壇・京仏具技術コンクール展にて 京都府中小企業団体中央会会長賞を受賞 |
2018年 | 第57回京都仏像彫刻展にて2度目の京都府知事賞を受賞 |
2019年 | 第58回京都仏像彫刻展にて京都府仏具組合賞を受賞 京都仏像彫刻家協会会長に就任 |
2023年 | 西国三十三観音霊場・第十三番札所 滋賀県・石山寺より「大佛師」の号を拝命 TBS(毎日放送)「情熱大陸」に出演 |
2024年 | 東京都・大本山 増上寺に徳川家康公像を納める 東京都・大本山 増上寺より「大佛師」の号を拝命 |
三代 松本 宗観
彩色師 岩田 明彩
[截金彩色作業]
2本の筆を巧みに使い、細い金箔を貼っていく